学校から帰れば西嶋をおかずに僕はひたすら自分を慰めた。おそらくクラスの何人かもやっていたはずだ。
修学旅行や文化祭。西嶋との思い出もかなり作ってきたが、最後まで告白できなかったのは本当に心残りだ。
高校を卒業して1年。僕は在学時から一人暮らしを始め、大学も少し離れたところに進学した。
季節は5月。僕は大学の近くにある美術館に行くことした。そこではヌードデッサンのコンテストが行われていた。
ぶっちゃけるが、僕は美術や絵画の知識は皆無で、女性の裸の画に囲まれるのが本心だ。
またコンテストは投票制で観客がひとつ選んだものの数によって1番が決まり、受賞された者は賞金まで貰える仕組みだ。
それに対して僕は、いくらスケベ心を持っていても自分が1番だと思った作品に清き1票を投票するだけだ。
バスを使って少し歩くと僕は美術館についた。美術館の展示室はそこそこ広い部屋だ。
予想通り、そこでは様々な女性のヌードデッサンが展示されていた。
正直、予想どころか、想像していた以上にきわどいものばかりだ。どれもこれも甲乙つけがたい。
モデルはそれぞれ人妻か、大学生か。中にはどうやって描いたのか10代そこそこの娘から20代後半くらいの女性達が裸で立っている絵もあった。
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