鎮守の森もまたかほさんの神社が管理している社だ。おまけにそこはくつろげる和室がある離れの他、露天風呂まであるのだ。
鎮守の森へ行ける者はかほさんの信頼を勝ち取ったごく一部の限られた者だけだ。もちろん、俺もその一人だ。
俺はそこへ一人くつろいで、露天風呂にでも浸かろうとしていた。真剣にそう考えていた。それなのに・・・
鎮守の社に入ると、俺は社の床に何かが置いてあることに気づいた。俺はそれに近づいた。
俺はそれを手に取った。それは所謂エロ本だった。裸の女性の写真が全ページに載っていた。
そのページを視界に入れた瞬間、俺の心臓はドキッとした。そして俺の股間は熱くなった。
その時だった。
「裕也くん?」
女子中学生の制服姿のかほさんが俺に声をかけてきた。
「か、かほさん・・・!」
「こんなところで何読んで・・・あっ!」
かほさんがエロ本に気づいた。同時にエロ本を持っている俺も自分の立場がやばいことに気づいた。
「お、俺が持ってきたわけじゃないんだ・・・最初からここに・・・」
「うん、裕也くんがそんな事するわけないって信じてるから・・・きっとあの子たちの仕業ね」
俺の言うことをかほさんはすぐに信じてくれた。俺は内心、ほっとした。
かほさんの推察通り、この田舎の近所の友人たちの仕業だろう。まったく、神聖な神社にエロ本とか何を考えているんだか・・・
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