チサトとカズキは目を合わせられない・・・目の前でゲームキャラとは言ってもチサトの痴態が目から離れない
けれど、こんなところでゆっくりしている暇はない、ケンジくんのパラメーターを確認するとカズキくんより
多い事が判った・・・。
『これなら私と一緒にすれば、きっと乗り物でも大丈夫・・・ケンジくん何か乗り物をイメージして』
『ちょっと大きいかもだけど、百式高機動車イメージしてみる・・・』
『判ったわ・・・イメージが私の中に流れ込んでくる・・・みんな・・・あっち向いて・・・』
ケンジのイメージが流れ込んでくると、私には強烈な快感の波が訪れる・・・そして、ケンジくんのエネルギーを
使って、私の中で形になって行く・・・つまり・・・産み落とす・・・。
それは最初小さなたまごのようなもので産み落とされ、エネルギー源のイメージと共に形になって行く・・・。
武器とは違う創造のやり方・・・この世界では、私が何かのトリガーになっている。
私も全てを知っている訳ではないが、先に進むにつれて判ってくるだろう・・・。
『おお、百式だ・・・まだ武器は無いけど、これで機動力はアップしたよ・・・』
ケンジくんは知識をフルに使って、この車の運転技術を習得して行く・・・これもケンジくんの能力が向上したもの。
三人は荒野を疾走していった・・・。
私達は、この世界にもゾンビだけでなく、友好的な者も居るのでは無いかと思い始めている。
ゲームの中だからこそなのだが、隠しアイテムや隠されている物がある様にも思えた、しかし・・・他にも転生者が
居るとは三人の誰も気付かなかった・・・・。
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