将校はイワノフと名乗った。
お互いロシア語も日本語も分からないが、イワノフは身ぶりと、手に持ったスケッチブックに描かれた裸の少女の絵を示して、春にさせたいポーズを教えた。
立ち姿、椅子に座って、正座、体育座り、開脚しての体育座り、胡座、大きく足を開いて投げ出した姿、うつ伏せに寝て、仰向け、出産の時のように足をM字に拡げて。
要求されるポーズは、どんどん過激に、恥ずかしいものになってきた。
何時間にも及んだモデルの真似だった。
他の4人の女達は、既に待ってる皆の分の黒パンを貰ってバラックに帰されたのに、春だけが帰されなかった。
春の母も他の女達も、心配して警護についているロシア兵に尋ねるが、皆様言葉が分からないふりをして答えてくれない。
ロシア兵達も本当は分かっていた。
可哀想に。
あの日本人の女の子は、隊長から散々恥ずかしくて辛い目に遭わされて、最後は気が狂うか、病気になるか、自分で命を絶つ事になるんだろうな。
まあ、あの女の子が正気で耐えてくれてる間は、母親達も無事だし、俺達も隊長の酷い命令を受けなくて済む。
そろそろ隊長の部屋から、女の子の悲鳴が聞こえる頃じゃないかな。
実際その頃、春は両手を机の縁に掛けて、お尻を突きだすポーズを取らされ、まだ女らしい肉が着いておらず硬いお尻に、イワノフの鞭を受けていた。
いたずらをして、父や母からお尻を叩かれたのとは、次元が違った痛みだった。
パシン!パシン!と乾いた音がする。
その音が聞こえたと同時に、お尻に焼けるような痛みが走った。
打たれる度に、身を捩らねばならない程の痛みだった。
でも、春は泣き声をあげなかった。
弟が産まれてお姉ちゃんになったから、もう泣いたりしちゃダメなんだ、とずっと自分に言い聞かせてきたのだ。
叩く前にイワノフは、指を10本広げて見せた。
春は、
「10回叩かれるんだ..」
と理解した。
しかし、10回叩かれたら、また直ぐに10本の指を見せられる。
これも、少女を精神的に苦しめるための、イワノフのやり方だった。
何十回打たれたか分からなくなった。
何度目かの10回打ちの10発目に、特別激しく叩かれて、ついに春は床に崩落ちた。
そっとお尻を触ってみると、いつものすべすべした肌ではなく、度重なる鞭の痕が畝のように凸凹と指に触れた。
その上出血もしているし、お尻全体が腫れ上がって熱い。
そこにイワノフが近づいて来た。
手にウオッカの瓶を持っている。
その瓶から一口飲んだと思うと、それを春のお尻に吹き付けた。
「......!」
将校宿舎の警備をしている兵隊にも、かなり離れた女達のバラックにも、その悲鳴は聞こえた。
よしよし。
これでこの日本人の女の子は、自分の意志など無くなる。
俺への恐怖に怯えながら、痛いことをされまいとして、卑屈に惨めに俺に仕えるんだ。
イワノフは自信を持って、そう思った。
制服のズボンを脱ぎ捨て、白人の中でも大きいであろう巨大なぺニスをあらわにすると、床の上でお尻の激しい痛みに呻いている春の身体を、ベッドの上に抱え上げた。
おそらく貧しいこの町で、ただ一枚の洗濯された白いシーツに、春のお尻から出血した血が点々と着いた。
春の両足が太く逞しい手で掴まれて、高く大きく拡げられた。
「今から..、ソ連の軍人さんに、犯されるんだ..」
すでにお尻の激しい痛みで朦朧となっている春の意識の中で、これだけは辛うじて理解することが出来た。
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