女達は絶望したようだ。
か弱く幼いチルじゃないの?
ここの残酷な拷問に耐えれる訳ないわ。
明日には死んでしまうかもしれない。
そうしたら、私達も..。
ハルを遠巻きにして、そんな目で見るばかりで、誰も話しかけてくれなかった。
夕飯が来たが、副食もない薄い塩味の穀物の粥だけだった。
女達の中でも収容されて長い者はビタミンやたんぱく質の不足で病気になりかけていた。
毛布と言うより薄いぼろ切れを被って、直に床に寝る。
床はコンクリートで冷たく湿っていた。
翌朝は5時に起床して点呼。
その時、違反物が持ち込まれてないか1人1人全裸にされて検査を受ける。
検査するのは下働きの女性だが、気紛れや苛めるために、膣や肛門に棒を差し込まれて調べられる女囚人もいた。
ハルは特別に、昨日の下士官が直接調べた。
「気をつけ!」
「両手を頭の後ろに!」
「足を開け!」
「腰を落とせ!」
女達の見ている前で、ハルは股間を指で拡げられて検査された。
棒を突き刺される検査はされなかった。
それは後で士官殿が楽しみながらするのだろう。
身体検査と同時に、室内にある寝るためのボロ切れや食器など僅かな品も検査された。
それから朝食。全く夕食と同じ物だ。
取り調べや拷問の呼び出しが無い者は、バラック内と、その外にある壁に囲まれたれ僅かばかりの雑草の生えた空き地で1日を過ごす。
この空き地は、規則違反をした囚人を他の囚人への見せしめに罰する場所でもあった。
ハルはその日10時頃に呼び出されるまで、一人で空き地の雑草を抜いていた。
ハルが呼び出されると、囚人全員が集まって連れて行かれるハルを祈るような目で見送った。
なんとか生きて戻ってきて。
そうでないと、私達..。
昼過ぎ、全身を鞭で打たれて赤い傷痕だらけになったハルが両脇を抱えられて戻ってきた。
全裸にされ、両手を吊られての鞭打ちだった。傷痕は背中だけでなく、胸や腹にも付いているし、吊られた両手首にも深い縄の痕がついていた。
連れてきた兵卒は、
「ほら、介抱してやれ。」
と言うと、ハルの身体をドサッと床に放り出した。
女の中でもしっかりした囚人が何人か近寄ってハルの顔を覗き込んだ。
「貴女、大丈夫?」
とハルにおどおどと聞いた
ハルは自力で立ち上がって「大丈夫。しっかりしてます。」と言った。
そして自分で歩いて朝に抜いた雑草を集めた上に転がった。
熱を持った鞭の痕が少しはひんやりとした。
周りから、ほっとしたため息が聞こえた。
目を閉じて休んでいたら、急に額に冷たい物が乗せられた。
目を開けると、ハルよりちょっと歳上の女の子二人が水に浸した布を額に当ててくれていた。
水は厳しく制限されているはず。
あわててハルが起き上がろうとすると、二人の女の子は「このくらいしか出来ない。頑張ってください。」と涙を流して、ハルをまた寝かしつけた。
その日、午後2時過ぎに2度目の呼び出しがあった。
今度は例の士官が来ていた。
拷問部屋で、またハルは吊るされたが、今度は両足を拡げて逆さに吊るされた。
士官はハルの全身に鞭を振るった。
午前中の傷の上に、また新しい傷が記された。
午前中には打たれなかった太股の内側にも鞭が巻き付いた。
胸も乳首を狙って何度も打たれた。
士官はハルに何も質問しなかった。
とにかく責めるための責めだった。
同じ部屋に別の少女が連れて来られた。
別のバラックの囚人らしい。
15か16歳位のその少女も、ハルと同じように開脚で逆さ吊りにされた。
ハルは逆さ吊りされたまま、放置された。
新しく来た少女に鞭が飛び、最初の一撃が胸を打つと、少女は「ギャー!」と悲鳴をあげ、吊られたまま激しく悶えると、開いた股間から銀色のしぶきを吹き出した。
それにも関わらず、連続して鞭が少女の身体を襲う。
「ひーっ!」「やめてー、死ぬー!」「助けてー!何でも、何でも言う、何でも言うから!」
少女の身体は次第に赤く染まっていき、声はだんだんと小さくなった。
股間からは時々断続的におしっこが吹き出した。
士官は鞭を振るい続けた後、やっと腰を屈めて少女の顔の高さに自分の顔を近づけ、こう言った。
「さあ、話せ!」
少女は小さな声で何かを士官にしゃべった。
士官は、「そうか。うん、そうなんだな。」と微笑みながら聞き、最後に「良く話したな、これで全部だな?」と穏やか声で念押しした。
少女は士官の優しげな声で安心したのだろう、「全部です。全部話しました..。だから、もう、打たないで..」と懇願した。
士官は立ち上がると、もう一度少女に「よしよし」とあやすように言うと、いきなり鞭を振りかぶって、少女の開いた股間を痛打した。
「うぎゃー!」
動物が殺されるような悲鳴を上げ、少女は全身がダランと弛緩した。
下士官が少女の口鼻に手を当て呼吸を調べ、続いて鞭で真っ赤に染まった胸に手を当てて心臓の鼓動を調べた。
「死にました。多分精神が苦痛に耐えられずに..」
士官は「もうか?たったこれだけでか?」とつまらなそうな表情をすると、兵卒の持っているバインダーの紙に何か数行書き込んだ。
そしてハルの方を向き直ると、「お前は良い子だ。多分こいつより、ずっと楽しませてくれるだろうな。」と冷ややかな顔をして笑った。
ハルの全身は鞭の嵐を受けた。
大きな悲鳴は上げなかったが、「くうっ!」「ぐっ!」「あうっ!」と悲鳴を飲み込むのに声を出してしまった。
士官は、「そうそう、良いぞ!少しずつ、声が出始めたじゃないか!」と喜んでいる。
ハルはまだ股間を力一杯打たれない。
この人、今日中に絶対やるつもりのはず。
多分、私、さっきの子みたいに悲鳴をあげるんだろうな。
そして、この人を喜ばせてしまう。
悔しい!
本来のチルには無い筈の感情だった。
そんなハルの心を見透かしたように、士官は条件を持ち出した。
「お前の股間を打つつもりだが..」
「お前が、気絶もせず悲鳴をあげなかったら褒美をやろう。
いやいや、お前が我々から褒美を受け取らないことぐらい分かる。」
「これからの一撃で、お前が気絶もせず悲鳴をあげなかったら、今晩はお前のバラックのお前を除く囚人ども全員にチーズ20グラムだ。」
ハルの脳裏に、昼間額を冷やしてくれた二人の女の子が浮かんだ。
ハルは逆さに吊られながら、初めて口を開いた。
「もし、悲鳴をあげたら?」
「いや、今日は気分が良い。囚人達を処分まではしないよ。
その代わり二人ほど、今お前がされてるのと同じことをしてもらう。」
ハルは迷ったが、士官は思ったより親切だった。
「受けるか受けないかお前が迷う必要はない。
これはこちらが一方的に決めたことだ!」
ああ、そうだった..。私は迷う必要は無かったんだ。
ただ、耐えるだけ..。
ハルは二回深呼吸をして、来るべき苦痛を待ち構えた。
士官は鞭を構えた。
パンッ!
音だけ聞くと、乾いて軽いようにも聞こえる音だった。
士官の鞭は、真上から垂直にハルの割れ目を高速で直撃した。
ハルの股間、割れ目付近の皮膚と外に出ている粘膜は破れて直ぐに出血し、全体は見る見る腫れ始めた。
士官は鞭を振り下ろしたポーズのまま、しばらくハルを観察していた。
悲鳴は上がらない。
気絶もしていない。
さっきの少女のような失禁もなかった。
約1分後、士官は下士官に、「話は聞いてただろう。食料係に連絡しとけ。」
と言った。
それからハルに、
「残念ながら、明日は出張なんだ。
さっきの娘からの情報でね。
お前とは明後日会おう。」
と言うと部屋を出て行った。
あの下士官が
「もう、良いぞ。」
と言ったと同時に、ハルは失神して股間から銀色の飛沫を出してしまった。
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