リオがビオンの風土病で倒れた時、ハルは寝ずに看病した。
高熱が続き意識不明になったリオの大小便の処理も、病院の看護師に任せず全て自分でさせてもらった。
ハルが快楽用奴隷のチルであることから、最初は医師や看護師もいやらしい想像をしたが、ハルの献身的な看病を目の当たりにしてその考えを改め、ハルに介護の技術等を教えてくれるようになった。
ハルが未だ意識の無いリオの全身を拭き浄めていた時、たまたま病室の中はリオとハル二人だけだった。
ハルは小さな声で「ご主人様、早くこちらの世界にお戻りください..」と言いながら、リオの胸から腹部を拭いていた。
さらに陰部も拭こうとした時、ご主人様の股間が膨らんでいるのに気がついた。
はっ!としたが、男性の生理については売られる前に教育を受けている。
落ち着いてそこも拭き浄めようとしたが、何故か直ぐには手を触れられなかった。
こんなのって、おかしいわ。
私はチルじゃないの。
ご主人様のあそこを触ったり含んだりして気持ち良くするために生まれてきたのに..。
それなのに、ただ拭いてさしあげるために触るのを躊躇うなんて..。
チルにとって何でも無いことが、こんなに難しいのは何故?
ハルは気を取り直し、拭き浄めるためにリオのペニスをそっと握った。
私、ご主人様を触るのは初めて..。
こんなに熱くて硬いって、ご主人様、ずっとお一人で慰めることもされてなかったんだわ。
お可哀想に..。
売られる前に、こんな時にどうすれば良いのかは実践を含めて徹底的に教育をされたから、どうするのかは分かっている。
ハルは温かいタオルで硬いペニス全体を包んで払拭した。
続いて睾丸部分から肛門まで拭き浄めたが、やはりリオのペニスは硬く勃起したままだ。
「ご主人様、勝手なことをします。ごめんなさい..。」
小さく呟くと、ハルは右手をそっとリオのペニスに添えた。
ゆっくりと、本当にゆっくりと手を上下に動かした。
握り方も、本当にそっとだ。
「ご主人様が私にこんなことをさせたがらないのは良く分かっています。
本当にごめんなさい..。」
謝りながら、ハルはペニスをさすった。
溜まっていたのだろう、リオは1分もせずハルの手で擦られて射精した。
奴隷教育で叩き込まれた条件反射的な動きで、ハルは射精の直前に、ペニスを口に含んでリオの精液を口内に受けた。
口腔内に溢れる精液を夢中で飲み下すと、直ぐにまたご主人様のペニスを温かいタオルで拭き浄めた。
それからリオの下着を替え、パジャマも着替えさせた。
ハルはご主人様がここで射精したことを、たとえ仲良しの看護師さんにも知られたくなかった。
だから、その匂いが少しでも残っていそうな物は全て持って帰って洗濯するつもりだった。
こんな考えも、性の快楽は当たり前という普通のチルとは全く違ってしまっていた。
ただ、この時のハルには一つ気がついていないことがあった。
リオがぼんやりとだが、意識を回復させていたのだ。
誰かが、身体を拭いてくれてるな..。
気持ち良い..。
おや、俺、チンポ立ってるみたいだが..。
何日もオナニーしてなかったから、これは恥ずかしいぞ..。
あっ、そこも拭いてくれてる。
えっ、チンポを握ってるのか?
柔らかくて小さな手だな..。
ぼんやりとした頭でこう感じていたが、まだ自分の意思では身体を動かせない。
声も出せなかった。
目を覚まさなくちゃ。しっかりしろ、俺。
やっと目が薄く開いた。
そこにぼんやりとハルの顔が見えた。
ハル、困って泣きそうな顔してるね..。
お前には珍しいじゃないか..。
あれ?今、俺のチンポをさすってくれてるのは..、ハルなの?
声が聞こえるな..。
ハルが謝ってる。
チルって淫乱な事が本能的に好きってやっぱりうそだ。
今のハルの顔、初めて恋人のをしてあげる女の子の表情だよ。
恥ずかしくて、不安で、彼がどう思うか心配で..。
そんな顔してる。
可愛いよ、ハル..。
リオは自分が射精したのは感じたが、また意識も薄れていき、自分がハルの口の中で出し、それをハルが飲んでくれたことまでは、分からなかった。
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