ハルが来てから半年後。
リオはハルに勉強を教えると共に、テラのバレーを画像で見せて覚えさせていたが、ハルは驚く程短時間でプリマ並の演技が出来るようになり、リオの前で花のワルツを一人で披露してくれるまでになった。
バレー用のコスチュームが入手出来なくて、普段着の灰色のチュニックで踊るから、白く細い足も下着も見えてしまうが、リオはそれも含めて可愛くて美しいと思った。
リオは自分がハルを好きだと言うことを、自分自身に隠さなくなった。
ハルは可愛くて賢い。
俺に忠実に仕えてくれる。
俺はハルが好きだし、だから可愛いその姿を見たい。
女として抱くことはしてないが、今では勉強の生徒として、仕事の秘書見習いとして、家政婦として、そして入浴の世話、マッサージ、布団を温める係として遠慮なくハルを使わせてもらった。
ハルの顔には豊かな表情が浮かぶようになったが、それはリオにしか分からなかった。
それまでリオに裸を見られても平気だったのに、入浴中にリオが僅かに膨らみ始めたハルの胸を凝視した時には、明らかに羞恥に近い感情を見せた。
思わずリオは目を背けたが、ハルは珍しく「申し訳..ありません..。」と慌てたような口調で詫びた。
もちろんリオが「見せろ。」と命令すれば、ハルは喜んで全てを見せただろう。
ハルは自分には生殖能力は無いが、人の性欲や性行動については、調教師から教えられて、かなりの部分まで知っていた。
ハルも密かに考えていた。
私を好きにしてくだされば良いのに。
私はそのために生まれて来たんだから。
身分不相応だから私からは言えないけど、ご主人様が癒されるのなら、私が死んでも構わないんです..。
※元投稿はこちら >>