ネムは全裸のままのハルから、寝室に通された。
「奥様のご入浴、終わられました。」
黒いガウンを羽織ったリオが、安楽椅子に座っている。
ネムは本当にビビっていた。
真面目に勉強し、仕事に打ち込み、若くして上位の地位を手に入れた。
リオを見て、一目惚れで生まれて初めて恋をした。
その気持ちを気づかれまいと精一杯振る舞ったのに、「結婚したい?」「家に来い!」である。
私、恋もセックスも、何も知らない!
セックスって、どうしたら男性に満足してもらえるの?
それとちょっとだけ、痛いって本当かしら..?と子供じみた気持ちも残っていた。
「我が主席秘書官は、このように美しかったのか!」
いつもの冗談混じりの軽口では無かった。
「あの..」
ネムが躊躇いがちに言った。
「私、まだ経験をしてないんです..。それで..」
「恐いから、ハルちゃんを一緒に..」
こう言ってから、多分惑星ビオンで一番事務能力が高く、平均的な男性から見たら美しく魅力的な女性官僚は、顔を赤くした。
リオは、ハルに視線を送って言った。
「ハル、今晩のお姉様の初夜に立ち会いなさい。」
ハルは深々と頭を下げて答えた。
「ご主人様の仰せのとおりいたします。」
ネムの手にハルの手が触れ、ギュッと握ってくれた。
ネムが顔を下げてハルの顔を見ると、ほんの今までの厳粛な表情が、いつもの可愛く明るい笑い顔になっていた。
「奥様、大丈夫ですよ。私がついてます。」
ああ、年齢的に全く逆だわ..。
でも、ネムにとってはありがたかった。
ハルの手を借りなければ、ガウンすら脱げなかっただろう。
ハルの手が動いて、ネムの腰の前で結ばれたガウンの紐を解く。
ガウンの前がはだけて、白いブラ、ショーツ、そして形の良いおへそが見えた。
リオは向こうから、じっと視線を注いでいる。
ハルが後ろから肩口を摘まみ、ネムのガウンを肩から滑らせて脱がした。
リオの視線が膚に刺さりそうだ。
恥ずかしい...。
その時に、横からハルの小さな声が聞こえた。
「本当に...、奥様、きれい...。」
この子からも見られてるんだった。
恥ずかしいわ..。
でも、ネムは嬉しかった。
もう若さもお衰えてるはずなのに..。
でも、ハルは嘘をつかない..。
私の身体って本当に、リオ様に見せて喜んでもら価値があるってことなのかしら..。
ああ、リオ様の視線が、本当に刺さってしまいそう..。
ネムはハルの指がブラのホックに掛かっても、されるがままになっていた。
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