ハルはほとんど一晩中眠れなかった。
不定期でいきなり突き上げる前後のバイブ、チクチク乳首を刺激し続ける剣山ブラジャー。
とにかくバラックの女の子達、それと大人の女の人にも迷惑を掛けないようにしなくちゃ。
それでも猿ぐつわの隙間からは喘ぎ声が漏れそうだし、下腹部の奥で内側からハルを虐め続ける刺激で後ろ手錠されたままの身体を海老反りにしたり、腰が自然に前後に動きそうになったり、どうしても自分の意志で反応を押さえることが出来なかった。
バラックの女達は交代で、そっと近づいては猿ぐつわを緩めて水を飲ませてくれたが、ハルの酷い様子を見ると皆泣きそうな顔になった。
朝方、ほんのちょっと微睡んだ。
とても甘美な夢を見た。
懐かしいビオンシティのあの家で、ご主人様のリオがハルを拷問してくれている。
ご主人様、もっと、もーっと私を虐めてください。
これ以上責めたら、私が死ぬかも..、ですか?
良いです。
私、ご主人様に責め殺して欲しいんです..。
そうでないと、あの士官から..。
甘美な夢はそこで終わった。
また自分の体内で暴れる残酷なバイブに耐えなければならない。
あれだけあらゆる苦痛に耐えてきたハルだったが、この一晩で恐ろしいほど憔悴した。
自分の汗と尿と体液にまみれて床に転がり、かろうじて水だけは飲むが、朝食の粥も全く食べれず、目の下には濃い隈ができた。
そんなハルを朝方早く呼び出したのは、士官の思いやりだったのかもしれない。
立たされてふらふらと歩くハルの皮製パンティの脇から太股に漏れ出すのは、尿、体液だけでなく、血まで混ざっていた。
拷問室に昨日と同様立たされて大の字にされたハルの前に立ち、士官はこれまでにない真面目な表情で話しかけた。
「辛いか?」
「はい」
「助かる方法があるのは分かってるだろう。」
「はい」
「それでも、それを受け入れる気はないか?」
「はい」
「前の主人がそれほど好きか?」
この質問をされて、ハルの両目からはぼろぼろと涙が流れた。
「は..い」
「そうか...」
士官は横のデスクに、バサッと書類の挟まったバインダーを置いた。
特別連絡
本日午前9時、本部隊は反乱軍主力と合流を図る敵指令部の集団を捕捉し包囲。
降伏勧告を行うも、これに応じなかったので攻撃実施。
敵集団は全滅の模様。
脱出者無し。
現場にテランと思われる死体を確認。
その日の拷問は始まってなかったが、ハルは意識を失った。
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