太々は春の下腹部の刺青に満足すると、毎朝私に挨拶にお出で。と言って解放してくれた。
狭い部屋を与えられたが、他の妾のように身の回りの世話をしてくれる召使いはいなかった。
翌朝のことだ。
言われた通り朝早くから太々の部屋の前に行き、部屋の前の廊下でずっとしゃがんで扉が開くのを待った。
扉が開いたら廊下の床に頭を擦り付け、幾つかの部屋の向こうで立派な椅子に座っている太々に挨拶をした。
太々は春を近くに呼び、旦那様から呼ばれたら直ぐに行ってお慰めするんだよ。お前は安過ぎてる。旦那様のためにも、いっぱい食べなさい。と昨日とは打って変わった優しい言葉を掛けてくれた。
その後の朝食の時である。
食事は大きな台所でもらって、自分の部屋に持って帰って食べる。
召使いがいないから、春は自分で受け取りに行ったが、そこで他の妾の召使いから、料理人が春の分として棚に置いていた料理を、間違えたふりをして持っていれると言う嫌がらせをされた。
それ、私の..。と春が言いかけたら、反対に激しい剣幕で罵られ、さらにその主人である先輩の妾まで出てきて一緒に春を罵った。
その妾は、料理人や他の使用人がいる前で、春の上着の襟を掴むと、思いっきり引っ張って破いてしまった。
慌てて胸元を押さえようとする春だったが、その妾と召使いが二人掛かりで襲ってきて、春の着ている中国服を破り、引き裂き、ついには胸当てと袴下までむしりとって全裸にした。
その上しゃがみ込んだ春を無理やり立たせ、前と胸を隠そうとする春の手を後ろに捻り上げ、乳首と下腹部の刺青を使用人に晒してしまった。
どうだ、思いしったか、日本人!
こんな変な刺青しやがって!
背中の焼き印と言い、刺青と言い、お前なんか人間じゃなくて家畜なんだ!
悔しかったら..、
妾はそこまで言うと、急に黙りこんでしまった。
周りの使用人達が一斉に膝まずく。
そこには、部屋から出て来た太々がいた。
春も全裸のまま、床に這いつくばるように礼をした。
太々は春を虐めた妾の前に立つと、いきなりその頬を数回平手打ちした。
な、何をなさるのですか!
妾が抗議すると、太々は後ろに控えている6人の召使いに、こいつらの着物を脱がせておしまい!と命じた。
あっと言う間に、春を虐めた妾と召使いは全裸に剥かれ、身体を両手で隠して踞った。
お前さん、旦那様をお慰めする機会が無いようだね。
それに、朝も私のところに挨拶に来ることもないようだ。
もう要らないよ。このまま裸で出てお行き!
旦那様には私から話しとくから!
そして今度は、剥ぎ取られた妾の服を春に掛けてやるように命じ、春に言った。
お前はまだ旦那様から何ももらってなかったね。
趣味が悪い柄だが、取り敢えずこれを着ておいで。
太々はそれだけ言うと、そこから立ち去ろうとしたが、追い出されることになった妾は、太々の膝にしがみつき、必死に追い出さないでくれと哀願した。
太々の召使いが何度も乱暴に引き離すのだが、繰り返し太々の前で頭を廊下の床に打ち付けて泣き叫ぶ。
太々は、置いてやるけど、もう妾じゃないよ。
召使いでも無い。家畜だよ!
しばらくは裸のまま薪割りと台所の下働きで働くんだね。
誰か、後でこの女に鉄の首輪を付けておやり!
そう言って自分の部屋へと帰って行った。
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