春は背中の火傷の痛みに苦しみながら、丸一日馬小屋に放置された。
女が油のような薬を塗ってくれたのが効いたようで、体液が流れるのは止まった。
手足を縛っていた縄を解かれ、身体を洗われてから、また長老の家に連れていかれた。
首領と手下、長老と部落の男達の前で、前日押された焼き印を披露させられた。
首領は春が衰弱してるのは全く気にせず、焼き印が青白い肌にくっきりと赤黒く付いているのにご満悦だった。
春は裸のまま、部屋の隅に座らされた。
明々と火が焚かれているので寒くはなかったが、短期間でも服を与えられ人間らしく扱われたせいか、再び家畜に落とされたことの方が春には辛かった。
夜も更けて来て、長老は首領のために部落の若い女を呼ぼうとした。
しかし、もう散々強い老酒を飲んでいる首領は、今晩はこの家畜娘を犯す、と皆の前で宣言した。
元々、義や情けを売りにしている馬族ではない。
残酷さの恐怖で名を売っている匪族なのだ。
長老やその場にお酌のためにいた女達は、さすがに内心では春に同情もしたが、とても首領を諌める訳にはいかなかった。
首領は春の腕を掴むと、奥の寝室に引き立てていった。
寝台の上に投げ出され、目の前で首領が服を脱ぎ始めると、来るべき時が来たのが分かった。
それほど悲痛な気持ちでもなかった。
春の人生は苦痛の連続だった。
また、その苦痛の記憶が一つ増えるだけ..。
首領が毛皮のコートを脱いでいるのを見ているうちに、春はサーカスで団長が燕尾服を脱ぐのを手伝ったのを思い出した。
懐かしいわけではないが、自然に後ろから首領が脱ぐのを手伝っていた。
首領のコートや上着は、獣と血と火薬の匂いがした。
上着を脱がすと、春は首領の前に回り、厚い防寒ズボンの前で結ばれている紐を解いた。
首領もだが、この地方の人は下着を着る習慣が少ない。
防寒ズボンが下がると、むっとする男の匂いが漂った。
かなり酔っているのに、首領の怒張は天を向いていた。
首領は他の男に比べて髭も体毛も濃かった。
春もサーカスで、男女の男女の団員が抱き合い、男の持ち物が硬くなっているのを見たことはある。
しかし、首領のように獣じみた怒張を間近で見たのは初めてだった。
私、これで犯されるんだわ!
それは日本人同士の甘く秘めやかな抱擁のイメージとは全く違っていた。
たとえて言えば、野生の熊が華奢な足の子鹿を襲って貪り喰おうとするようだった。
首領は自分のズボンを脱がせてくれた春を寝台の上に放り上げた。
直ぐに春の両方の足首を掴み、高く持ち上げると、自分の怒張を一気に春の無毛の割れ目に突き刺そうとした。
そこに怒張を受け入れるべき穴は無いように思われた。
しかし首領の怒張は、春の僅かな穴を探しだし、周りの粘膜を裂き傷つけながら、強引に押し入っていった。
春は初めから抵抗を諦めていた。
抵抗して少しでも苦痛が軽くなれば、抵抗もしたかもしれない。
しかし、春は全てを諦めていた。
熱く硬く大きなものが、自分の身体の中で一番柔らかいところを、破り裂いて入ろうとしている。
いや、割れ目だけではなく、春は身体全体が裂けているのだと感じていた。
それは遂に春の体内深くまで侵入し、春の身体の中をぐちゃぐちゃに掻き回した。
身体がばらばらにされるような苦痛と共に、何度も激しい吐き気を覚えた。
首領の怒張が奥深く押し込まれると、春の胃袋が口から飛び出しそうだった。
怒張が抜かれる時は、膣や子宮全体が引き抜かれるようだ。
小さな春の身体は、大きな荒波に襲われて破壊される間際の小さな小舟のようだった。
春は早く意識を失いたいと願った。
たとえ、それが二度と目覚めなくても。
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