僕は屋敷にある自転車で村と町を探検した。山以外の桜の名所、本屋、鯉が泳ぐ川、サイクリングロード、映画館などいろんな場所を楽しんだ。とくに本屋ではエロ本が無造作に置かれたコーナーがあり、『セックスのマニュアル四十八手』というイラスト付きのマニュアルを見つけ、思わず読んでしまった。様々なやり方の性交体位が描かれてあり、年齢的にそれが買えない僕はそれらの情報を頭に記憶する事にした。
次の日、僕は母さんに言われて自転車で山の古民家に行った。調味料をかほさんに届けるためだ。古民家はお城や神社からやや離れた場所にあり、そこは桜の木々で覆われていた。さらに小さい庭もあり、丸い植木がある。
山には複数の出入り口があり、大きな坂道を自転車で駆け上れるが、お城までは自分の足で石段を上がり、大きな表門を潜らなければならない。ゆっくりとした足取りで石段を歩き、表門を潜ると遠くにあるお城と神社にほうへ行かなければならない。
調味料を持って古民家を見つけると僕はかほさんの名を叫んだ。
「かほさーん!」
そう叫ぶと古民家からかほさんが現れた。
「はーい、あっ梶浦君。調味料ありがとう~」
「いえいえ、どういたしまして。」 と返しながら僕は調味料を渡した。
その時のかほさんはこんな格好をしていた。リボンでロングストレートの黒髪をポニーテイルに結び、服装は半袖のブラウスにピンクのエプロン、下半身は赤いスカートのみで裸足にサンダル。
「なんだか奥さんみたいだね」 思わずそう言ってしまった。
「え?・・・もう・・・バカァ・・・」 顔を赤らめるかほさん。かわいい。
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