「太郎くん?久しぶりだね」屋敷の小さな門から黒髪のロングストレートの女性が現れた。かほさんだった。
今年で成人を迎えたかほさんはひときわ美人になったように思えた。彼女の今の姿を見たのは1年前だ。
145cmの身長は159cmになり、僕から見れば大柄な女性だった。そして、成長途中だった身体は美しい大人の肉体になっていた。
女子中学生の時点で大きかったバストはズッシリと重量感のある物になり、ウエストもヒップもそれに伴っていた。
着ている服装は私服とスカートだが、小学校の先生と言われても違和感のないラフな格好だった。
また心なしか、バストはかほさんが女子中学生、女子高校生の時はもちろん、1年前よりも大きくなっているように思えた。
彼氏に揉まれているのかと思うと複雑な気分になった。
「この度はどうも。さあ、入ってください」 両親と共に僕を屋敷に招いた。屋敷に入ると数人の親戚や村の人達が会食していた。
「今年の祭りはどうだ?」「何をテーマにするね?」という話し声が聞こえた。もう法事の話ではなくなっているのか。
「あんちゃんもしっかり食え。仕事はたっぷりあるんだからな」
あんちゃん。そう言われた人物を見た。野島裕也。かほさんの彼氏で婿候補の男。
「わかってますって。ゆっくり食べさせてくださいよ」 さわやかににっこり笑う。なるほど、確かに好印象な人だ。
根は真面目そうでやることしっかりやる。かほさんが彼を好きになる気持ちも理解できる。
「しかし、頼りがいがあるでな。西嶋のお嬢さんが惚れるのも無理ねぇわ」「はははは!!そうじゃな!」
盛大な笑い声が一時響く。
「もう・・・」 顔を赤くして照れるかほさん。
正直、法事とは名ばかりで実質的にお見合いだった。
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