夢で母と妹と会っていた。
いきなり明るいライトの光を当てられ、はるは自分が檻に入れられた家畜になっていた事を思い出した。
「殿様がお前をお望みだ。」
シックなメイド服の召し使い二人と、後ろに白い質素なショーツだけの裸の少女が四人いた。
召し使いの命令で、半裸の少女四人がはるの入った檻を押し、廊下を移動させた。
廊下には数メートル毎に、厳つい制服を着た衛士が立っている。
顔は真っ直ぐ前を向き直立不動の姿勢であるが、目は自分の前を通る半裸の少女と檻に入った全裸のはるの姿を凝視していた。
廊下の奥の部屋の前には、一段とスマートで逞しく、制服もきらびやかで、しかも美貌な衛士二人が立っていた。
美貌の衛士の視線を浴びて、はるは羞恥を覚えた。
重いドアが開き、はるを入れた檻は、明るい光に照らされた部屋へと入っていった。
はるは、初夜を迎える部屋を、薄暗く扇情的な雰囲気ではないかと想像していたが、全く違っていた。
まだ殿様はお目見えになっていない。
二人の召し使いだけでなく、四人の半裸の家畜少女も緊張している。
いや、家畜少女達は強く怯えていた。
四人とも顔は青ざめ、小刻みに震えている子もいる。
反対側のドアの外から声がした。
「お出でになられます。」
その声と共に、召し使いは腰を落とし上半身を屈め、家畜少女達は土下座した。
はるも、檻の中で土下座した。
皆一斉に殿様に対する礼をした..筈だった。
はるの檻の横に並ぶ四人の家畜少女のうち、一番右にいた少女だけ、僅かに腰を落とすタイミングが遅れた。
動作の遅れを取り戻そうと、頭を床に擦り付ける動作が乱れた。
重々しく下げる筈の頭が、僅かに早い動きで、ピョコと言う感じで下ろされたのだ。
ツカツカと言う硬い靴の音が近づく。
はるの檻の前まで来た。
僅かな静けさの後、土下座が遅れた家畜少女が土下座している場所で、バシン!と肉が強く打たれた音がした。
同時に「ひっ!」と少女の短い悲鳴が聞こえる。再び、バシン!バシン!と音が続いた後、「グエッ」とくぐもった苦痛の声が聞こえ、人間がゴロゴロと床を転がる音がした。
土下座が遅れた少女は、殿様の持つ重い鞭で背中を打たれた。
それを無言で耐えることが出来ず、上半身を起こしてしまった。
少女の短い悲鳴と、許してもいないのに勝手に顔を上げたことを不快に感じた殿様は、さらに二回重い鞭を振るい、さらに硬く重いブーツで少女の顔を蹴り飛ばしたのだった。
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