殿様は、はるのきらきら光る目を見た。
そうだ、この者はこの目で余を誘うのだ。
「はる、また遊んでやろうか?」
殿様の言葉に、はるは
「お気持ちのままに..」
とお答えした。
「よし、はる。こちらに来い。」
殿様から言われて、はるは立ち上がり並んでいる奴隷、家畜の群れの前に出た。
殆どの奴隷、家畜は驚いた。
殿様の遊ぶとは、拷問、責めのことだと分かっているのか?
いや、この小娘は殿様のお気に入りだったらしい。
では、これからどんな辛い目に会うのか分かってるのに、自分から出ていったのか?
「座るな。そのままそこで回ってみよ。」
殿様から言われて、はるは自分の身体を殿様にお見せした。
「前から痩せていたが、ますます痩せたな。
それでは余の鞭を受けたら、あばら骨が折れそうだな。
よい、座れ。」
殿様はちょっと考えると、良い考えが浮かんだらしく、土下座していたはるにこう言った。
「はる。また他の者を助けてみるか?」
はるは、
「殿様のお望みのままに。」
とお答えする。
「よし、お前が三角木馬に乗れ。
夕方までか血を流すまで耐えたら、あの者を赦す。
苦しかったらすぐ言えよ。
その時は、あの家畜を代わって木馬に股がらせ、余の鞭で打って全身を真っ赤にし、悲鳴があがらなくなったら、慈悲で首を吊ってやる。」
はるはまた深く土下座して殿様のご意志に従うことを表し、殿様付の拷問係りが迎えに来た時は、自分で立ちあがった。
この拷問係は、はるとは面識がない。
はるを三角木馬に連れていく途中、小さな声で
「無理をするな。
殿様は死ぬのは誰でも良いのだ。
しばらく耐えたなら、殿様はお前の命は取らんと思う。」
「ありがとうございます。」
はるは、小さな声で答えると、ちょっと微笑んだ。
拷問係りは、これまで何度も、家畜奴隷の拷問だけでなく処刑にも手を下している。
「この者、死への恐怖は無くなっているな。」
はるの澄んだ目から、そう思った。
それでも、連れ出されてギャーギャー泣きわめく汚ならしい家畜より、この小娘に生きてもらいたいような気がした。
殿様が直ぐ間近で見られると言うことで、はるは一度身体を洗うことを許された。
この農場に来て初めて石鹸が与えられ、たった10分だが小川で身体を洗う事ができた。
殿様の前に再び現れた時は、濡れた肌、髪に、はるの思春期の美しさが甦っていた。
殿様の前でまた一度土下座し、立ちあげって係りの前で自分から手を後ろに回す。
殿様から、
「あまりごちゃごちゃ縄を掛けるな。
その者にはシンプルな縛りが美しい。」
と注文があった。
後ろ手だけ縛られて、はるは
「胸、小さいからきれいじゃないかも..」
とこれから過酷な拷問をされることより、殿様の目を気にしてしまった。
ドライとフュンフのような、あんなきれいな乳房があれば、殿様は私の胸も食べてくださるだろうか..。
はるの頭の中は、すでに恍惚となっていた。
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