「あら、こんなサイトがあるんだ」和子は開いた。
いろんなジャンルから自分にあったサイトに入った。
率直に、少し挑発的に投稿を試みた。
深夜にサイトを開くとレス2とあった、少し胸がときめき開くと、投稿者すけが目に入った。
むろん仮名、おそらく助平な方ですけと略名したのだと思った。
何でも離婚してると告白、夜は寂しさと男の性欲を抑えきれずひとり慰めているとの内容だった。
どこの誰か分からぬ男性だが関西人と思われた。
関西となれば遠方の男である、和子はレスを返した、すると間もなく返事がありやはり大阪の男であることが分かった。
事情は分からないがこんな深夜にひとり、お互い寂しい立場に立たされていることには共感できた。
まして男ヤモメでは食べることや洗濯、色々な生活の煩雑が想像された、夜寒い床でひとり慰めていると思うと気の毒にも思えた。
三村祐義、35歳故郷は九州であるが大学を中退後、仕事を探して最初は神戸に来たが職場結婚後大阪に住んだ。
結婚生活は三年で離婚、子供はひとりあったが親権を妻に譲って今は独身寮で生活をしている。
これと言った趣味もなく、給料が入ればパチンコで暫く遊ぶが生活に充実感はなかった。
残した子供には離婚後一度も会うことは許されず以来顔を見たこともなかった。
寂しさのあまり夜は抑えきれない性欲をオナニーで済ませる、しかしむなしさも重なる。
そんな時にサイトで見つけたのが和子である。
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