【こちらはシステムナンバー1919・・・、これからチュートリアルを始めます。】
はるなの見えている景色は普段と変わらない・・・。
しかし、頭の中にOSからの言葉が直接入ってくる。
とてもあの箱の中だとは想像できない程のリアルな感覚。
テレビでも自宅に居ながら観光地に居る様な感覚って言ってたっけ・・・。
ただ、頭の中で想像するだけでスキャンされた事が目に見える様に変わっているのだ。
本来高校一年生のはるなは現在18歳と認識されていたのだ。
身体もそれなりの変化をしている・・・他に・・・なんだか訳の判らない事もあったなあ・・・。
経験回数とか・・・旅行いくのとかの回数かな・・・。
自慰の回数とか・・・性交って・・・はるなそんな事した事無いけど・・・。
チュートリアルって使いかた説明しながら進めることだよね・・・。
【まず、動きを確認します。
このシステムは直接被験者の深層意識にまるでそこに居るかのような臨場感のある映像とその映像に合わせた身体の感覚を
風の当たる感覚までも五感を与えます、なにも被験者は考えなくともAIで判断してバーチャルトラベルは進行します。
便宜上システムである私を可視化しますか、判断して下さい・・・はい・・可視化します。】
思い浮かべるだけでAIが勝手に判断する。
可視化を選んだ途端に誰も居なかったはるなの隣にイケメン青年が現れる、はるなの判断はいきなり恥ずかしい事に成ってしまう。
【それではこれから機器の動きを確認します】
機械の動きをそのイケメンがする事に成るのだ、突然はるなの身体を触られる・・・。
えっ・・・なに・・・やめ・・・
【視覚確認・・・OK】
【触感確認・・・OK】
次はイケメンが耳元で囁いてくる・・・なんだかゾックってきちゃう・・・。
【聴覚確認・・・OK】
次はイケメンが息を吹きかける・・・また・・・なんなの・・・。
【嗅覚確認・・・OK】
えっ・・・イケメンがキスして・・・はふうん・・・。
【味覚確認・・・OK】
・・・そう言うことか・・・。
はるなはこれから起こる事を考えると選択を間違った事を後悔していた・・・。
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