はるなは興味からパンドラの箱を開けてしまう。
この装置は組立てるとベットの様に成っていて、ベットの上面が丁度人型にくぼんでいる。
そして棺の様に上下が合わさって一つの装置に成っていた。
駆動関係はスライムの様な物体が注入されて、ウオーターベットの様な感触を持っている。
ヒーターで加熱したりクーラーで冷却したりして臨場感を高める旨が説明書に書かれていた。
テレビで見たのとはちょっと違う・・・なんだかアニメで見るロボットの操縦室?の様な感じであった。
一番変だと思ったのは選んだコースによっては、服を脱がなければ成らない事・・・。
しかし、人間の興味とは恐ろしい物でその不審な点が不審に感じなく成るのだ。
新しい玩具を与えられた子供の様に・・・。
使う準備はそれほど難しくも無く簡単に進んで行く。
はるなの期待も同時に高まって行った。
えーっと・・・一応組立説明書通りには組立てたなっと・・・電源を入れて、コースを選ぶ?・・・
なになに?・・・
本来ならここのスイッチにはA一般トラベル、B風俗トラベル、C自己妄想トラベルの表記があるはずなのだが、試作品の為に
ABC表記だけだった。
説明書も試作品用なので詳しくは書かれていなかった。
きっとA、BCで簡単に成っているんじゃないかな?・・・まずは低レベルのCからにしてみよう・・・。
服もこのままで良いよね・・・
はるなは部屋着のスエットで下着もショーツだけの軽装で装置に腰を降ろす。
昔見たSFの様な感じで装置の内面にはスライムの様な感触だけが感じられる。
体温に同調しすぐに温度の差を感じない。
なんだか・・・これ・・・凄くない・・・
はるなはワクワクしていた・・・装置に寝転ぶと、ゆっくり蓋が閉まってくる・・・。
パタン・・・ギューン・・・装置が動き出していく・・・。
さっきまであった装置とはるなの隙間は密着して・・・まるではるなの神経とリンクしてゆく様だ。
はるなの意識に直接機械からコンタクトを取ってきた。
【・・・こちらはシステムナンバー1919・・・バーチャルトラベル管理システム・・・
このシステムは試作品に付、本来ならばマイナンバーにて個人の特定を致します。
今回の実験によって得られた個人情報は全て政府にて蓄積し、のちに量産型が発売された時にリンクされます。
本システムは貴方が意識するだけで情報を収集します。
何点かの質問にお答えください。
続いてチュートリアルが始めります・・・・。】
(んん?・・・動けない・・・)
なにが始めるのだろう・・・。
はるなは期待から少し恐怖に変わって・・・。
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