恋人のように握られた手を僕は僅かに引き、自分の膝の上へと導いていました。母は気にする素振りも見せず、目はテレビを向いています。
血管の浮き出た細い手。65歳のおばさんですから、隠すことの出来ないシワや老いを感じさせる手です。それを、僕は興味深そうに指でなぞります。
近親相姦が確定出来ない以上、僕もこの程度のことしか出来ず、静江さんの反応を伺うしかありません。
当事者である坂井さんしか分からないことを、少しずつ模索していくしかないのです。
時間ばかりが過ぎ、僕は一人でお風呂の中にいました。頭の中ではいらいろ考えれても、実際はなんにも出来ないものです。
母を誘うことも出来ず、関係を気配りことも出来ず、ここまで来てしまいました。
風呂を上がると、着替え用のパジャマを手に取ります。それを履きながら、打開策を探します。
『入りなよ。ちょっとぬるいかも。』
風呂上がりの僕は、リビングで座っていた母に声を掛けます。返事しようとした静江さんでしたが、僕の姿に目を背けました。
黙ったまま、またテレビの方に視線をむけたのです。その瞬間、おばさんの表情からまたあることを理解したのです。
静江さんが見たのは、下のパジャマの履かれていない息子の姿。僕は上だけを着込み、下は何も着けずに現れました。
それを見た静江さんは目を背けたのですが、その背け方がおかしかった。『下、履きなさいよ。』ではなく、何かを察したように目を外した感じです。
現に、黙りこんでいるその顔が何かに備えています。この母親は、たぶん息子の股間を知っているんです。
気がつけば、僕はソファーに座る静江さんの横に立っていました。垂れ下がったチンポを、目を背けている母親の顔の近くまで寄せています。
『したい?する?』
顔をこちらに向けた静江さんが、僕の目を見てそう言って来ました。その目は母親が息子を見る目ではありません。
長年連れ添った夫を見るような、とても慣れ親しんだ妻の目です。
静江さんは握り締めていたリモコンを置くと、僕のチンポを握り、その股間へと顔を寄せました。小さな口からは舌が現れると、僕のチンポを這います。
長く出されたままの舌は引っ込むことなく、チンポを舐め続けてくれます。つられて、僕は唯一着ていたパジャマを脱ぎました。
そして、『このおばさん、やっぱり息子とヤってるわ!』と分かった僕は、生まれて初めて母親に手を出してしまうのでした。
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