秘書は、官邸に向かう車のなかでガチガチに緊張しているOさんを見て、
(この人が私の夫に成る人か。真面目を絵に描いたみたいだなあ。近所に奥様みたいな美人がいたら、受験でストレスが溜まっている学生さんには目の毒だよ。可哀想に。)
彼女は、全て知っていたのである。彼の母が私達に殺された事もだ。
我が社の幹部は、拳銃を携帯するから、もちろん射撃練習もするが、あくまで作り物の的だけだが、彼女は違う。僕達に連れられ、例の収容所で人間を射殺している。
「嫌です。確かに敵国の人達だけど犯罪者でないし子供や女性までいる、同じ人間なんて撃てません。」
と泣き出したので、通常の射撃場で訓練したのである。
「上手いわね。なかなか筋があるわ。」
と母が褒めたら、
「ありがとうございます。奥様。なんだか楽しくなって来ました。」
と言って、夢中になり撃ちまくっていたのである。
僕が、
「楽しいかい。じゃあ特別にこれで撃たしてあげるよ。」
とマシンガンを渡した。
「キャー面白い。なんか映画の世界だわ。」
僕が合図すると、収容所の捕虜達が投げ込まれたのである。マシンガンだから、あっという間に多くの人間を彼女は射殺してしまったのである。
秘書はお漏らしをして、口からは涎を垂らし放心状態だったから、
「すまんな。こうでもしないと。僕達のファミリーになるには仕方無いんだよ。」
と謝ったら、
「社長。気持ちいいです。戦争が無くならないのが判りました。もっと殺したい。」
そして彼女は村で逃げ惑う人間を沢山撃ち殺したのである。
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