「フロム、ジャパン!」という選手紹介に自分の気持ちも高ぶってしまうが平静を装ってみせる。「ミツキ、アンド、ケンジ!」名前は聞いたところによると偽名というかランダムに与えられているらしい。
暗がりの中にある観客席からも拍手が起こる中、笑顔の二人がライトの光に照らされて花道を歩いてきた。
ミツキは長い黒髪をポニーテールにまとめて、ケンジはワックスで丁寧にセットした短髪だった。身長はケンジの方が高くどちらも鍛えられた体つきをしているがやはり女性ファイターの方に目が向く。
男はブーメランパンツ、女性はスポーツタイプの上下に分かれたビキニコスだった。
二人とも青を主体としたカラーリングで、サポーター付きのリングブーツに肘と膝にはパッドも装着していた。
ミツキはケンジとは違って、なんというかほどよくむっちりとしている自分好みのファイターだった。
このリングに上がる選手はトレーニングと経験を積んでるというだけあって顔にも自信があふれており、ミツキとケンジも例外ではなかった。
「フロム、サウスコリア!」国名がアナウンスされるとミツキとケンジの顔が少し強ばったように見えたのはきのせいだろうか。
「ソフィ、アンド、ソンジン!」続いて現れたのは、日本のお隣である韓国人のカップルだった
先ほどの日本人チームに負けず劣らずの体格といったところで、青色とは対照的に赤色のコスチュームを着ていた。ソンジンは黒髪のツーブロック、ソフィは茶色がかったセミショートヘアで胸はややミツキの方が上回ってるようにみえた。
自分は確かに日本人ではあるがどちらを贔屓する意図は毛頭なくて、むしろ敵愾心を互いにむき出しにするタッグ同士の視線のやりとりにただ胸をわくわくさせてしまっていた。
女性は互いに誇示し合うように胸を寄せて見せ、男性陣はリングのポールに登って自らのコスを引っ張って立派なイチモツをアピールして会場の心を掴もうとしているようだった。
それから自チームの男女で体を触りあい、秘所にも手を伸ばしあって愛撫し合う。お互いの気持ちを高め合うパフォーマンスに、会場も自然と熱を上げているようだった。
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