明らかに女の声を俺が出している。しかも笑みを浮かべながらだった。
清先輩に言われた事を思い出した。
「貴司、女房が言ってたんだ、貴司君って化粧したら女顔だよねってな」
そう清が言ったのを思い出し女になれたら・・と。
悶えている貴司の顎が突き出た。背中を弓の様に反らせ脚を大きく広げた。
そして
[あぁ~いいんあぁ~いっちゃうぅん]
だが、精子らしき液体が全く出なかった。身体で呼吸をする貴司のぺニスがゆっくり小さくなった。その時だ。
[玉が、睾丸が無い。]
気が付いた直後吸い込まれる様に目覚めた。
[あーやっぱり夢か良かった~]
睾丸が付いているのを確かめほっとする貴司だった。
(しかし何故こんな夢を見るのか・・しかも進展してる夢なんて・・)
時間は朝の5時、トイレに行った貴司。小便を便座に座って放尿していた。無意識に座っていた。
その日の仕事は忙しく、残業を終えたのは21時を少し過ぎていた。呑んで帰る誘いを断りマンションへと向かった。何故か早く部屋に戻りたくて仕方がなかった。
(俺またあの夢を見るのだろうか?どうなるのか早く知りたい)
部屋に着くなり風呂に。そして体を洗いながら鏡を見た。自分の裸体の変化に気付いた。ウエストが括れたのか腰の辺りが張り出た様に見えた。
風呂から上がり、缶ビールを一気に飲んでベッドに横になった。期待していた。あの夢を見たい。だが寝付けない。30分、そして一時間になろうとした時だった。あの音がする。軋むような音だ。薄明かりの部屋、貴司の目には天井が見えていた。
(俺まだ眠って無い)
そう思った時、股間に生温かさを感じた。
(えっ・・何だ・・あっあぁ~気持ちいい)
誰かがぺニスをしゃぶってる。今までのように上から自分を見てない。見えるのは天井。そこに俺は居なかった。
(えっ・・これって・・俺自身が感じてる)
悶えた。上から自分を見ていた時の様に貴司は悶え始めていた。
(あぁ~気持ちいい・・今俺あんな風に悶えているの?もっと悶えたいもっと気持ち良くなりたい)
そして声をあげて言った。
[お願いもっとしゃぶって。もっとよ]
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