「どなたですか・・・」
怪訝そうな顔つきで早川を見た。
「先日お手紙をいただきましたラブ出版の者ですが」
「どこかの間違いでは、私は存じ上げていませんが」
「でも、この手紙の住所が・・・・」
「なんて書いてあるのでしょうか」
早川は少しためらいがちに見せた。
女性は手紙を取ると黙読しながら唖然とした表情を浮かべた。
誰・・・誰なの 和子はそこにたたずみ手紙を破いた。
早川は和子という女性になりすまして書いた手紙なのだと思った。
「申し訳ないんですが、誰かのいたずらでしたか」
そう声をかけたが、ここに書かれている内容はまんざら嘘では無さそうと感じた。
しかし、和子というこの女、なんと妖艶で美しいではないかと早川は思った。
「ごめんなさい・・・このような手紙、おそらく婿の仕業でしょう」
女はそう言って涙を浮かべた。
「婿さんがこんないたずらをするんですか、訳がおありだと思うんですがよかったらお聞かせ下さい」
早川は同情するように優しく声をかけた。
「失礼しました、せっかく遠くからおこし頂いて一服していってください」
「そうですか、それでは失礼します。」
上がった8畳間は小さな仏壇と夫とも思われる遺影が置かれていた。
「少しお話お聞かせ下さい」
和子は地味な装いにモンペ姿である、顔をまるびおびた色白であるがふくよかな体型と肌のきめ細かさは化粧しなくても美しかった。
それに豊な乳房とはちきれそうな下半身は男にとって魅力的に見えた。
「実は、夫を10年前に亡くし、ひとり娘を三年前にこの婿に嫁がせました、私は反対でしたが恋愛とのことで遠い宮崎にやってしまいました。」
「それで・・」
「久しぶりに昨年娘は夫婦で帰省し、私も孫の顔を見てこれでよかったと、安心していました・・それがこんな仕打ちをされたのです」
和子はうつむいて目を真っ赤にはらしていた。
「そうですか、それは・・・でもお風呂場に鍵は架けなかったんですね」
「まさか、そんな事ありえないと思ったんです」
「そうですか、私は男ですからなんですがあなたのような綺麗な方がひとり風呂に入っており、鍵が開いていればと思いますが」
「そうなんですか、男のかた不潔です」
和子は早川をみてそう言った。
「不潔と思いかもしれませんがご主人とは夜の営みはしてたんでしょう」
「それは・・・夫婦ですから、それに夫は淡白で私とはあまり・・・」
「あなたはご不満だったのでは、月に何度セックスされたのですか」
和子は恥ずかしそうに
「一度くらいです」と言った
「10年前ですと四十代、盛んな頃なんですがね」
「今もあなたを見ててうずうずしてるんですよ」
「ええっ、話題をかえましょう」
「でもね、あなたまだお若いまだ一花咲かせますよ」
早川は本当にそう思った。
「ところでこの辺りは冬は寒いんでしょう、薪など作られるんですか」
和子は話が変わってほっとした様子だった。
「そうです、今日も薪割ろうと準備してたんです」
「そうですか、それじゃあ私 暇ですからやりましょう」
そう言って立ち上がった。
「本当ですか、いいんですか」
和子は恐縮した様子で早川を裏手の薪小屋に案内するのだった。
2時間しっかり早川は汗を流した。
十月ともなれば日が短くなり山間の集落はすぐ日が落ちた。
「お疲れ様でした、本当に助かりました」
汗で下着はぐしょ濡れである、それを察して和子は風呂を案内した。
古いが檜風呂である、すでに辺りは薄暗くなり始めた6時である。
早川はトレーニングジムで鍛えた肉体を見せ付けるように上着を脱いだ。
「奥さんよかったらご一緒に入りませんか」
「いけません、知らない方と」
「いいじゃないですか、お独りなんでしょう」
早川は和子の後ろに回ってエプロンを外しにかかった。
「だめですよ、そんな恥ずかしいわ」
「何をいって、奥さん綺麗です一緒に入りたいな~」
まるで駄々をこねる子供のように和子に甘えた。
「いけない方、しょうがないですね、恥ずかしいから先に入っていて」
「いや、私が脱がせてあげます」
早川は和子の服のボタンを背後から外しかけるのであった。
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