空想・幻想小説

ゼツ一家は、紅葉に温泉に美味しい料理を満喫していた。



翌日、朝起きてズボンを履こうとしたらポケットから小銭が転がり落ちた。


コロコロとベッドの下に転がりこんだ。


絨毯に這いつくばるように覗き込むと


あったあった。



もうひとつ、ベッドの脚の真裏に

脚に寄り添うように丸い物が立っている。


ラッキー！お金か！


と思って拾い出したらボタンだった


表面に「R 」と書かれている。


前もこんなボタンを拾ったな


手のひらに乗せて妻に、これお前のボタンかな？と聞く


いや、違うよ。「Ｒ」ってブランドのイニシャルじゃない。そこに置いとけば。


そう言うと、妻は荷物の整理をしだした。


Ｒか

リップの頭文字かー


と、思うとポケットに入れるゼツだった。


(ゼツよ。リップの頭文字はエル、「L」なんですけどー、英会話習いに行きなさい)









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