空想・幻想小説

まだ裕也との激しいセックスの余韻を残して昨
夜も夫の隣の布団の中で自慰した静子、今日から
木村宅へ行く土曜の朝だった。
大矢バス停から10分程度の閑散とした住宅地にあ
る木村邸、静子は10時に着いた。

「おはようございます」
インターホンから挨拶した。
「おはようございます、恩田さんですねどうぞ」
静子は玄関に通じる道を歩いてドアの前に立っ
た。
「どうぞ」木村はドアを開けて静子を招き入れ
た。
「私、恩田静子と申します、よろしくお願いしま
す」
「こちらこそよろしく」
木村はにっこりと微笑むと静子を応接間に通し
た。
「家内がいるのですが少し訳ありまして・・・
年老いた母と極道息子がおりまして家もどうも散
らかって申し分けありません」
木村は苦笑いを浮かべて言った。
「いいえ、その為に私が来る事になったんですか
ら、気にしないでください」

木村は静子の温和な態度と笑顔が妻と随分違う様
子を感じた。
白いセーターの胸の膨らみ、白いうなじがとても
眩く見えた。

階段から降りてくる足音が乱暴に聞こえた。
「息子ですよ、働かなくて困っています」

「息子さんお幾つですの・・・」

「もう、23にもなります、息子の部屋はいいです
から、適当に掃除でもしてください」
静子は物腰の優しい木村に安心したのだった。
　そして部屋に風景の写真がかなり掛けてある事
に気が付いた静子は木村に尋ねた。
「ステキな写真ですね、ご趣味ですか・・」
「ああ、私の出は信州の諏訪です、学生の頃から
写真が趣味でね」
「諏訪ですか、先週職場の仲間と行ってきまし
た」
「ほー、これは奇遇ですね・・どうでした旅は」
「楽しかったです、原田泰治の美術館ステキでし
た」
「それはよかったですね」
木村は故郷を静子から褒められた事に嬉しそうだ
った。
「それじゃあキッチンを案内します」
木村は静子を案内して部屋を出た。
やはり廊下はほこりで汚れヤモメ暮らしの家らし
しかった。
「ここです」
「凄いキッチンですね、うらやましいです」
そう言って流し台にいそいそと歩んで立った。
木村は初めて静子の後ろ姿を見たのだった。

　腰のくびれから大きな曲線が目入った

　　　
　　　大きな尻だ・・・・





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