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【神事録:作戦コード『芯大久保パラレル・エクリプス』
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■ミッションタイムリミット02:00:00
【Phase 1:指令受信と特殊装備のインストール】
7月9日(木)。戦場にて、作戦指揮官である牛飼い様へ朝の定時連絡を入れたところ、突如として市街地でのお散歩ランチの指令が下った。
だが、その指令には恐るべき条件が添えられていたのだ。
「ランチコースを遂行する場合、指定の特殊装備(リモバイ)を持参すること」
久しぶりの合同任務に歓喜した私は、尻尾を振ってその条件を了承した。
待ち合わせポイントの手前で、私は自らの機体にその特殊装備を仕込む。普段使い慣れていないその重量と違和感に、階段を登る足はまるで小鹿のように覚束ない。
【Phase 2:ハンドラーとの合流、そして異国への潜入】
しかし、彼と合流した瞬間、すべての不安は一瞬にして消滅した。彼がそこに居る。ただそれだけで、見えない心の首輪を引かれる絶対的な安心感に包まれ、私は従順な牛へと変貌するのだ。
電車に乗り込み、芯大久保へ降り立つ。香辛料の匂い、見慣れぬ異国の野菜。彼の完璧なエスコートによって、私達は完全に2人だけのパラレルワールドへと迷い込んでいた。
その最中、突如として遠隔操作される私の胎内の振動。任務行動中だというのに、自らの身体の主導権を奪われるこの感覚が、ひどく理不尽で、どうしようもなく楽しい。
この頃には抜け落ちそうな感覚も無くなっており私は完璧にリモバイを支配していた。その操作権は絶対主に握られているという高低差も楽しくて仕方なかった。
【Phase 3:物資交換と機密情報の共有】
公園での小休止。ここで我々は極秘裏に物資の交換を行った。私が差し出した珍しいポテトチップスに対し、彼から渡されたのは……本物の『首輪』、そして謎の特殊アイテム群だった。これは次回の室内ミッションで、私が自ら装着すべき拘束具だという。私はその重みを受け取り、鞄の奥底へ隠した。
穏やかな木漏れ日の下で、彼はかつての逃走劇や、この公園で行われていたという全裸の女性の撮影現場の話を淡々と語る。その静かな狂気に耳を傾けながら、私は「彼に所有されている」という事実をじっくりと噛み締めていた。
【Phase 4:高多馬場への行軍と、偽装夫婦の補給任務】
時刻は間もなく11:00。公園を後にした我々は、指定のつけ麺店がある高多馬場へ向けて徒歩での行軍を開始した。
目的地までのこの歩行距離すらも、これからの補給に向けた完璧な「腹ごなし」として計算されている。彼の時間配分は相変わらず完璧すぎる。
開店と同時に到着し、彼が私の分の経費を支払ってくれたため、私はトッピングの卵を頼んだことを少し悔やみ、せめてもの忠誠として卵の半分を彼のスープへ隠密裏に移行させた。その様はまるで本物の夫婦のようで……ひどく恥ずかしく、そして甘い。 5年ぶりのつけ麺は、スープ割りまで完璧な計算で私の胃袋を満たした。
【Phase 5:撤収時の奇襲戦、そして最終兵器の起動】
「初めて乗ってみたい」という私の申し出を彼が汲み、西武線での撤収ルートを選択。
「異国のタイムトラベル」「5年ぶりの大好物」「初めての電車」そして「鞄に潜む首輪」。たった 2時間の枠組みの中に、これほど濃密な非日常を圧縮して組み込むとは、さすがは元SPYの手腕だ。
だが、ミッションはまだ終わっていなかった。
駅からの脱出ルート、エスカレーター。背後を取った彼から、突如として私の胸への奇襲攻撃。さらにエレベーターでの濃密な接吻。
……しかし、ここで私が事前に仕掛けていたトラップが発動する。あらかじめ唇に塗布していた「ピリピリと刺激の強い特殊リップ」。これをもろに浴びた絶対神が、一瞬の立ちくらみを起こしたのだ。その揺らぐ神の姿を見下ろした瞬間、私の前頭葉は完全なる絶頂を迎えた。勝利を確信した。今日のハイライトだ。
だが、最後の最後。ホームに降り立つ下りのエスカレーターで、先ほどの報復とばかりに彼から徹底的な蹂躙を受け……結局、私は再び敗北を喫することとなる。
総括。極めてスリリングで、甘く、完璧な120分間のミッションであった。
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