人が入ってくる気配だった、
2人でふざけていたので近づいてくる 足跡にも気づかなかった
一瞬で血の気が引くのを感じた
「えっ」
けいすけの驚く顔が目の前に見えた
振り返るとそこには 学校指定のジャージ 上下 を着たウェーブのかかった 短い 髪の毛の少女が立っていた
バレー部の副部長 2年生の 石田なつきだった
学校には誰もいないと思い込んでいたので
思いっきりテンパってしまった
何の言い訳もできない この状況を先輩に見られてしまったのだ
「何これ、更衣室からあなたたちの 大きな声が廊下まで聞こえるから見に来たら最悪!」
なつきは冷たく 言い放った
しかも 私と美保の制服着てるじゃない
「⋯⋯」
「⋯⋯」
僕もけいすけも 何も言い訳 一つできない状況にうつむいて黙るだけだった
これから退学になるのだろうか?
親にばれたらどうしよう
学校中の笑い物になるのか?
そんなことが山のように頭を駆け巡っていた
カシャッ
なつみは冷静に 僕とけいすけの写真を撮ったのだった
「はっはっは
面白いものが撮れたわ、」
「うちの学校には男子なんて あなたたちしかいないから、男子の声が 更衣室からした時点で大体の状況は分かってたわ」
「現場を押さえてやろうと思って準備してたんだけど、まさかこんなすごい写真になるなんて」
なつきは画面をこちらに見せてきた
そこにはセーラー服を着た男子高校生が2人 うつむいて立っていた
さっきの冷たさとは違って彼女はあっけらかんと楽しそうに笑った
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