いよいよ4月1日。一週間程他校よりも早めた入学式に送れる学生は一人もいなかった。
「石川君、、そういつまでも人生が終わったような顔をしていて貰っては困るよ。西山と並んだ写真の顔はあれで公表だが
君は内の大学の広告塔なんだ。心を入れ替えてしっかり挨拶して来なさい。」
理事長に尻を叩かれ壇上に向かった。切り替えは早かった。笑顔こそ殆ど見せなかったが目を閉じて拝聴すると
まるでベテランの女教授が学生たちを鼓舞する堂々たるものだった。
例の黒のスーツだがスカートは更に短く膝上と言うより股下10センチと言ったほうが早い。
ストッキングも着けていないらしく生足で前の椅子に腰かけた学生には裕子の下着も覗けることが出来た。
「<団鬼六研究会>のゼミには人数制限があります。学部を問わず優秀な学生なら誰でも歓迎するわ。」
裕子の挨拶は終わった。位から言えば教授の西山が最後になった。
「ゼミに落ちた学生にも場合によっては見学など検討しているのでがっかりするなよ。」
私立大学の合格発表は早い。3月のあの例会で最終の撮影を終えたビデオは直ぐに東条大学がその所有権を勝った。
思わぬ大金に国立の学生たちは喜んだ。
出来たばかりのAI学部の学生は少数精鋭の優秀な人材が揃っていた。
裕子という獲物を求めて彼らは人一倍頑張った。
精鋭20名。一流大学からの編入。大企業を捨ててまで入学してくるものもいた。
入学より早く集められた彼らは頑張ったご褒美を早くも頂くことになった。
裕子の全裸どころか性器や肛門までもが無修正で見れたのだ。それも最後には肛門から卵まで。
彼らに与えられた課題は場違いな背景にAI処理をすることで自然な背景にすることであった。人物も服装もだ。
入学式までに早くも完成した。
4月二日からの授業も誰も嫌がる学生はいない。
ゼミ以外唯一、どちらかと言うと落ちこぼれの文学部の学生の特権で講義を受けることが出来た。
あの服装で40名の学生の前で裕子は団鬼六の小説を朗読していた。
「この様に団氏は決してポルノ小説のようにストレートで女性のその部分の名前を言いません。
ではそこの君、団先生は女性の肛門を何て表現したのか?答えなさい。」
裕子の口から肛門という言葉が聞けて一日目の授業からラッキーだと思った。
「すいません。勉強不足で。」
本当は知っていたが裕子の口から聞きたかったのだ。」
たしか山中という学生だ。試験の成績である程度優秀だと思い指名したのだが暫くひと悶着あった後
「どうしても先生の口から聞きたいのですよ。肛門の呼び名を。」
思ったより強敵だった。
やがてほかの学生からもリクエストで授業に成らなかった。
「わかったわ。どうしても裕子の口から聞きたいのね、、それと山中君にも敬意を払います。今後。
まだ皆さんのことは裕子良く知らないけど今日から4年間改めてよろしくね。
今日は小さな逆転でしたが4年後には君たちと裕子の立場が逆転されていることを期待します。
お尻の穴とは言いません。あの皺を菊の花びらにたとえて菊花。」
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