今や売り上げ、業績ともに右肩上がりの山之内書店だが、過去には一時廃業に追い込まれるほどの事態に陥っている。
先々代から社長の座を受けた山之内家長男、厳二郎だが独自の経営方針を打ち上げた施策が失敗に失敗を重ね株価は大暴落、株主総会においても、厳二郎への風当たりは厳しく、厳二郎の経営に失望し、見兼ねた先々代がやむなく当時目をかけていた一番の側近の篠川専務を新社長に据え奇跡的にV字回復に成功した。
売り上げが回復し、安定したのもつかの間、篠川社長の裏金疑惑が浮上し、再び山之内書店は窮地をむかえる。
篠川は当件は不徳の致す所と説明し、辞任を表明。
辞任後の事実発覚を懸念し、自身の息のかかった早世智成専務を社長に推薦し、創業家外しを画策した。
しかし創業家次男、山之内康介は先代と違い、俗人ぽさがなく気さくな人柄と何より社内での業績もよく本社内にだけに留まらず下請け会社からの支持も厚かった。
次期社長選出に向け裏工作で票集めに奔走した篠川派だが露骨な創業家外しと篠川は世間からバッシングを受け、更に篠川派を大きく上回った康介派は康介社長就任要望とストライキを引き起こす事態となり連日メディアを賑わせた。
結果的に篠川は失脚する格好となり、山之内家が再君臨する事になった。
現在では康介の手腕に、売り上げは好調を維持し、山之内家に対する世論の評価は一変し、稀代のカリスマとの呼び声も高い。
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