ただひたすら真面目に上司に従い、尽くし、歩いてきた道は偶然に、天まで続いていた早世のビクトリーロードも所詮は他人に敷かた虹の橋。
時間と共に消え去り、フリーフォールを落ちるかの様に転落した。
それをキッカケに家庭も離婚に追い込まれ、本当の意味で全てを失った。
出向先の系列会社も部下は一連の報道を知れ渡っており、グループ会社内では早世は時の人となっていた。
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毎日印鑑さえ持っていれば事は足りる。
それだけの仕事だ。
部長という名の最下層の役職。
ストレスだけが溜まっていく日々
いつしか自分より弱い人間を求める様になった。
いつしか自分が全てを支配できる人間を求める様になった。
私を慕う人間、私を求める人間。
私が支配出来る人間。私を満たしてくれる人間。
私の下に位置する最最下層の人間。
華やかな人生から奈落まで転げ落ちた早世の心は虚無感で支配された。
そして、いつしか持て余した時間にポッカリと空いた穴は性的欲求に変換され、それが早世のストレスの解消に変わる。
通勤時間に鑑賞する女のケツは早世の一番の至福の時間だった。
そんな時期にあの女に巡り合う。
あのムチムチのケツは早世を虜にした。
決まった時間と場所に現れるその女以外には目もくれなくなった。
そこから、早世は自分でも制御できない性欲に頭の中で勝手にその女の私物化計画が始まっていた。
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