〜柏崎美月の転機〜
私の父は大学病院で小児科医をしている。そのおかげもあり、幼少期から現在に至るまで生活水準は高めで裕福な環境で育てられた。4つ上の兄は有名大学医学部を経て大学院に進学し父の後に続いている、私はお嬢様高と呼ばれる女子高を卒業、自宅から一番近い大学に進学し兄と違い何のプレッシャーもなく自由な大学生活を送っている。昨年、成人を迎えた私は、独り立ちしたいとの思いから念願の一人暮らしを始めた。とは言っても実家から徒歩30分程度しか離れていないマンションですが…どうしても一人暮らしがしたくて父を説得した結果、実家から近い場所が条件だった。それからと言うもの大学の近くの定食屋さんでアルバイトをしながら大学生活を謳歌している。
男性経験は乏しく、初めての交際は中学生の頃に近所の友達に紹介された男の子だけ。
初体験の相手もその男の子で、すごく優しくして初めてでも怖くはなかった。
痛くもなかったけど気持ちよくもなく、大人になる為の儀式的なものだと思いながらした記憶がある。
それ以降は高校時代に何度か紹介を受けたり、告白をされた事もあったけど、お断りしていた。
男性を知らなすぎて男の人の前だと何を話していいかわからなくなるのと、コミュニケーション能力も高くはないので男性との接し方がわからないのが理由だ。
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友人同士でも積極的に話題を広げるタイプでもなく周囲からは物静かなイメージを持たれていると思う。
それでも一応普通の女の子らしいファッションや歌など一通りの興味はある。
友人達の話題にもついていけない事はないし、もし、ついていけない時は猛勉強する。
物静かでも表情を表に出さない大の負けず嫌いだったりする。
以前、カラオケの採点で負けた時も表情には出さないものの、悔しすぎてネットで高得点の出し方を調べ、メロディーラインと加点を増やす事を知り、次の休みにカラオケ店の開店と同時に入店してから1人で6時間練習し続けた事もあった。
ただ、男性経験はほぼないので、恋愛の話題は嫌いだった、性的な話題になる事も少なくなく、自分だけ弾かれてる気がして嫌だった。
それがきっかけで、ある時、ネットで性的な知識を入れようと色々と調べ始めた。
しかし、それを知ろうすると如何わしいサイトばかり…知らない理解できない世界ばかりが私の中に広がる。
それを理解しようと、また深みにハマる…
そんな事を繰り返しているうちに、いつしか興味を持っている自分がいた。
当然やらしい画像や動画、体験談など見る必要がないと思っても目に入る。
男性に興味がなくても興奮する、ドキドキする、性行為の経験も一度だけなのに、それを超えた知識ばかりが飛び込んでくる。
気がつくと動画を見ながらオナニーしている。
私はなんてはしたない女性なんだろうと幻滅しながら、次第にんな時間が、増えていき、それが習慣になっていく。
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