〜エロ探偵山本剣次〜
ある日通勤に駅まで歩いていると、綺麗な女の子に挨拶された。
「どこかでお会いしましたか?」
と返すと
恥ずかしそうに視線を外し俯き加減で「か…柏崎美月です…マ…マキさんのお父様…ですよね」と消え入りそうな声で言われ、そこで初めて思い出せた。
美月ちゃんは近所に住む大学病院の柏崎先生の娘さんだ。
私の娘、真樹と同級生で中学生の頃は両親の留守が多い美月ちゃんは毎日学校が終わると娘と我が家に帰って来て夜まで遊んでいた。
そして20時頃に母親が迎えにきて帰っていっていた。
娘とは高校が別だった為に、娘の中学卒業を境には見かける機会もなくなったが、今は私と同じ7:30の電車に乗り通勤している様だ。
大人になった美月ちゃんは綺麗な黒髪のロングヘアーで手足が細く小柄な割りには胸はすごく大きく巨乳だ。大人しそうで物静かな雰囲気だけは変わっていなかった。
娘と同級だから21のはずだが、目がパッチリした童顔で、まだ高校生ぐらいに見える。
娘と毎日の様に遊んでた、あの美月ちゃんか…。それからは、たまに通勤時に駅に向かって歩いていると、後ろから小走りで私の横を通り過ぎていき、追い越しざまに会釈しながら「おはようございます」と微かな声で挨拶される。
雰囲気はあの頃と変わらないのだが、それが大人になると、なんて清楚で上品なんだと感じる。
うちの娘の友達だったなんて未だに信じられない。
でも、どうしたのかな、もう週末になるのに、今週は一度も見かけてもいない。
※元投稿はこちら >>