その6
「おい。お前舐めてるだろ?ジーパンなんか履いてきやがって。後でハサミでビリビリに切り刻んでやるからな」
佐藤は怯え切っているオンナの扱いを熟知していた。
その上で佐藤は京子をまずは言葉で陵辱の限りを尽くしてやろうと決めた。
「おい。京子。俺ばかり喋っていたんじゃ疲れちまう。お前も何か喋れや。」
そう言いながらも佐藤の足はテーブルの下で京子の脚を掴んでは離さなかった。
「ご、ご自分が何をされているかわかっているんですか?こんな事が許されると思っているんですか?
私はこの事を校長に話します。あなたはクビですよ?なぜこんなバカな事を、、、」
京子は震える唇でそこまで言い切るとあとは言葉にならず、瞳を潤ませ、カラダをガタガタと震わせた。
佐藤はそんな京子を内心面白く見ていたが、顔には出さず、あえて冷徹な無表情を京子に向けた。
「校長に言うの?そう。言えば良いじゃねーか。何なら今から電話かけろよ。ほら、聞いててやるから、校長に電話しろよ。今から私犯されるんです。助けてください。今から私バスケ部の佐藤監督にクチもアソコも佐藤監督の硬いモノで突かれてぐちゃぐちゃに犯されちゃうんです。って、ほら電話かけろよ。」
佐藤はそう言い終わると京子に冷徹な顔を近づけた。
「何でお前が今こんな目にあってるか分かるか?何でお前が今から俺に犯されなければいけないのか、そしてなぜお前はそれを拒めないのか分かるか?」
佐藤がそこまで言い終わると店員が佐藤の前にハンバーグステーキセットを、そして京子の前にパスタを置いた。店員が立ち去るのを見送ると佐藤は続けた。
「俺はな、お前を気に入ってるんだよ。ここ10年で1番だ。圧倒的にな。俺はロリコンじゃない。チビやガキに興味はない。お前みたいにな背が高くて、ケツがデカい、スーツとヒールがよく似合う仕事が出来る気の強そうなオンナが好きだ。
お前独身の頃は雑誌のモデルもやってたんだってな。
どうりで保護者のレベルじゃないわけだよな。しょうがねえよ。サバンナで肉食獣の前に美味そうな羊が歩いてたら、生きて帰れるわけねーよな?
今のお前はまさに羊なんだよ。命までは取らねーよ。只な、お前が逆らうならそれも保証できないかもな。」
京子の顔はみるみる青ざめていく。京子はここまでの事は想定していなかった。今何を言えば良いのか、逃げた方がいいのか、逃げて捕まったら何をされるのか、京子は頭の中で色々な事を考えても何が正解なのか分からず、動く事も言葉を発する事も出来ずにいるのだ。
佐藤は京子を追い込むように更に続けた。
「仮にな。お前が俺を告発して俺がクビになったとするわな。そうしたら俺はどうすると思う?
まずはネット上にウワサを流す。
あの事件の真実は実はレイプをされたとされる母親の虚言で、実際は息子をスタメンにしたいがために色仕掛けをしたが、見向きもされなかった事に腹を立てた母親がレイプ事件をでっち上げたんだってな。
事実は野次馬的第三者には分かるはずがないよな?
そうするとどちらの意見が本当なのか、どちらがウソを言っているのか、世間の意見は二分する。
だけどな。結局はな噂話しは面白ければ面白いほど人は話したくなるもんなのさ。
あのレイプ事件って実は被害者とされている母親側のウソで、生徒に慕われていた何の罪もないコーチがあまりにもかわいそうだよ。ってな具合に広がったら、お前はどうする?学校も転校して、家も引越して、心機一転、新天地でやり直すか?家のローンは何年残ってる?旦那の仕事はどうする?せっかく入った中高一貫の私立校で楽しくバスケをやっている息子はどうする?ほとんど寝たきりの母親と2世帯で暮らしているらしいじゃないか。引越しなんか出来るのか?
それだけじゃないぞ。ウチがバスケの強豪校なのは俺がいるからだ。皆、俺に指導をされたくてこの学校に入ってきてる。
それなのに、1人のとち狂った保護者が息子をスタメンにしてもらえなかったのを逆恨みして、優秀な監督を追い払ったとなれば、どれくらいの人間がお前を恨み、どれくらいの人間の人生が変わってしまうんだろうな。
頭の良いお前なら分かるはずだ。お前は俺から逃げる事は出来ないんだよ。
この状況を受け入れる以外に道なんかないんだって、もう気づいてるだろ」
そう言うと佐藤は立ち上がり伝票を掴んだ。
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