結婚式当日…
披露宴も滞りなく進むも
祝酒を断れない夫は泥酔し、
友人達に抱えられ、初夜を迎えるベッドに寝かされた。
新郎がこれじゃあ今夜はダメそうだな…
下卑た笑みを滲ませる彼の上司…
聞くに耐えない妄言は
聞こえないフリをし…
お礼を伝え扉を閉めた。
一息吐く間もなく、ブライダルスタッフに呼ばれ…
所謂…
床入りの支度…
薔薇の花びらを浮かべたお湯に浸かり…
結婚式用のメイクを落とし軽くマッサージをして貰うの。
髪も洗い、薄っすらとメイクされて…
白いナイト用ドレスって言うのか
清楚に見せかけた厭らしさを感じるのは、
主さまからのプレゼントだからかもしれない。
いろんな思いを浮かべながら…
酔って寝入ってしまった新郎の隣へ…
横たわったの。
披露宴の最中、
何度も視線は交わるのに…
主さまから何もされなかった。
ホントに?
終わったの?
期待… は、空振りだったの?
幸せになれって…
本気で云ったの?
式をあげたばかりなのに…
新郎は泥酔し、起きる気配もなく
寂しくてどうにかなりそう…
主さま、主さまっ 唇が戦慄く…
貴方を思い切れないのは私だけだったんだ…
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