団殿の小説では下郎共の罠に嵌ったとされとおります。それともう一つ波路の性感帯のことでございますが。
陰核ではなくお尻の穴が波路の秘めたるその部分にございました。物心付いた頃よりずっと、波路はそこを。
勿論夫の戸山主膳にも秘密にしておりましたし決して見せたりは致しませんでした。
それこそ団鬼六殿の言われるように貞淑な人妻を装っておりました。ちなみに夫は不慮な事故で不能でございました。
波路がそこを毎夜慰めたのは当然の成り行きでございました。野菜や殿方のものの代わりになるものを選らんでは
毎夜慰めた尻の穴、、まさか人前に晒すなど想像もしておりませんでしたわ。
そして己の心の奥底に潜んでいた被虐の心に灯火が宿ったのは下郎共の罠を知った時でございました。
小説では弟を守るため自害せず彼らの言いなりになるという設定ですが実際はその時無理を言って弟は里に帰しました。
そしてとうとう下男の佐助と二人きり。仇を間近にして佐助と二人であの宿に泊まっておりましたのでございます。
弟を帰らせるキッカケとなった事件。その日宿のお風呂に入っていた時でございますが小説にも出てまいりますが
佐助が覗いていたではありませんか、、小説では叱咤し竹刀で佐助を打つことになっております。
勿論後で打ちましたわ。その時も佐助に恨まれることを望んでおりましたの。
小説ではほんの少し肌を見られるていどでしたがあの時、波路は覗かれているのを知りながら決して人には勿論夫にも
見せたことがない尻の穴を佐助に晒したのでございました。佐助が波路を裏切ったのは翌日竹刀できつく打たれてからでございました。
昼間、宿場町に出かけたのは寝返って波路に罠を仕掛ける打ち合わせのせいだったのは間違いございません。
その夜のことでした。怪しい気配に耳をすませていた私は佐助と宿の夫婦の会話を盗み聞きしたのでございます。
どうやら大金を渡され小説の様に入浴中を襲う相談でした。
脱いだ着物から短剣まで波路の入浴中に奪う計画です。
「いくら武芸の達人だと言ってもそこまでしなくても、、」
「いや、波路様を侮ってはいけませんよ。いざとなれば素っ裸でも太刀打ちできませんよ。」
「お前さん、奥様の尻の穴を見た、、かなり使われているって言ったね?それ程醜いものなのかね?」
「ああ、、かなり使い込まれているね。あれなら締りも悪そうだぜ。」
「それだ。」
その声は源八郎殿でございました。波路を罠に嵌める打ち合わせに忍び込んできたのでございました。
「素っ裸とは言え波路殿のことだ。こちらも無傷では済まぬ。女将、、下剤はないか。」
「ひまし油ならございますが。」
「それは下剤になるのか?」
「即効性がございましてです。このさじに一杯も飲ませれば、四五時間後には。」
「そうか、波路の尻の穴だ。辛抱も出来んだろう。」
そんな会話を盗み聞き波路は濡らしていたのでございます。
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