ショッピングモールの地下駐車場に着いた。
その人が車を停めて車のエンジンを切った時だった。
「今日はどんな下着をつけてきたの?」
その人がサングラスを外して聞いてきた。
薄暗い車内で私をまっすぐ見つめる目は、
嗜虐的に爛々と輝いている。
「黒のブラとショーツです」
照れ笑いをしながら答えた。
「見せてごらん、まずはブラから」
その人が優しい口調で言った。
辺りを見回す。誰もいない。
今なら……。
私は恐る恐るノースリーブサマーニットの
裾を捲り上げた。
「偉いね、じゃあ次はショーツだ。ニットの裾は口で抑えるんだよ」
その人に言われるがままにする。
フレアスカートを捲ると
肢体に生暖かい空気がまとわりつく。
「ほら足も開かないと」
もじもじしながら足を開く。
恥ずかしい。頬が仄明るく灯りそうなくらいに。
「よく出来たね」
その人は満足そうな表情を浮かべると、
デジカメのシャッターを切った。
羞恥心と焚かれたフラッシュで身体の芯が熱くなる。
それがどんな風に使われるか想像すると余計に。
「それじゃあ、行こう」
写真を撮り終えると、その人は先に車から降りて
助手席側のドアを開けてくれた。
私はその人エスコートされて地上階に出る
エレベーターに乗った。
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