この日以降の私の性生活を想像するのは容易いはずだ。
大学在学中、
私はあの人経由で何人もの男たちとセックスした。
時には身体に落書きを施させることもあった。
「肉便器」、「精液便所」、「変態ドブス」、「奴隷マゾ」。目も覆いたくなるような「事実」を書き殴られ、それを音読したり、落書きされたままの身体でアルバイトや就職面接(今の職場含む)に行くと、危険な薬物でも服用したかのような多幸感に包まれた。
複数も只の複数ではなくなった。
今でも身体が覚えているのは
ポルノ映画館と混浴温泉でのプレイだ。
ポルノ映画館は時々露出プレイで連れて行かれていた。
どことなく陰気でタバコとカビの混じった匂い、
無遠慮な音量が流れる場末の空間。
そこに私は服など纏わず、椅子にM字で縛り付けられた。
両手には「-様(あの人の名前)専用公衆便所です。ご自由にお使い下さい」と書いたボードを持って。
すると、遠慮がちだった男たちが次々と集まってきた。
暗がりから獣たちが寄ってくるよ気配を感じて、
私は愛液を垂らさずにはいられなかった。
「でけえと乳と乳首だな」
一人の中年男が碌に髭も剃っていない口で言った。
清潔感とは縁遠い人種。
そんな人の口でも乳首を含まれると、
淫靡な快感が身体中に走る。
他の男たちも次々と手を伸ばす。
使い捨てのゴム手袋(あの人が持参。付けないと触れないルール)を着けた手が無神経に身体を弄ぐり始めると、
身体は熱を帯びて汗と愛液を垂らし、
私は肉便器になれるという倒錯に沈んでいった。
アルコールとタバコの味ばかりする舌を幾度となく絡め、
思いやりのかけらもない欲望だけの愛撫で絶頂する。
淫らに熟した膣は、今日初めて会った獣と大差ない
男たちのおちんぽ様を咥えて次々と精液を受け止めた。
一通り終わると、膣から誰のか分からない
精液がたらりたらり、
次々とと垂れてくるのを感じて恍惚とした。
「あんたの子宮もたいへんねぇ」
名前も知らない女優の台詞が妙に耳に残った。
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