<4話> 無意味な条件提示
「ねえ。見つからないからさ。ウチらで勝負しちゃう?w」
唐突に琴葉がしてきた提案。
第三者を琴葉と二人で飼うことを考えていた私は、その提案に驚いた。
二人で勝負をすれば、親友だった私たちの関係は崩壊し、どちらかが相手の主となる。それだと大切な親友を一人失ってしまう。
今までも琴葉の虐め方を見てきた私はゾッとした。
だけど、同時に思った。
世界で一番残酷だと思っていた琴葉を好きにできる。
なんて…いやらしいんだろう…。
琴葉の絶頂を剥奪し、琴葉を毎日発情させ、彼氏もいて、職場でもモテる琴葉を惨めにできる。
私の中に眠るSが私の心の中で沸騰してる。
迷った末、私はある条件を基に琴葉に返事を書いた。
「わかった。じゃあ、二人で勝負してもいいよ。だけどさ、もし上手くいかなかったりどっちかが奴隷になっていつか終わっても、二人の関係はそのままでいよう。また友達に戻るっていうか」
「そうだねーwミサはあたしがいないと生きていけないもんねw」
「はあ?笑」
「いいよ。約束する。でも勝ったらもうあんた、女として終わらせてあげる♡」
「それはそっちも一緒だから!知らないよ!」
少しの迷いと、大きな興奮が渦巻く。
私は何もわかっていなかった。
琴葉に敵うわけなんてなかったんだ…。
5話へ続く
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