ロビーの奥にあるエレベーターを目指して歩く二人・・・いずみはパパの背中に顔をうずめたままゆっくりと歩く・・・
赤いじゅうたんを踏みしめゆっくりと・・・
(パパの背中・・・パパの匂い・・・パパのぬくもり・・・私、幸せ・・・)
エレベーターに乗り込んでもいずみはパパの背中から離れなかった。
「パパ もう少しこのままでいさせて」
いずみが熱い吐息を漏らしながらパパにおねだりする。
エレベーターが6階に着いた。チンというベルの音が鳴り扉がひらく・・・
部屋に向かう二人・・・いずみの頭の中が甘い思いで充満する
(今日パパは私にどんなことを求めるのだろう?そしてわたしはのパパの思いに・・・)
いずみの顔が赤くなる・・・一歩歩くたび身体の奥がじゅうっと濡れる・・・
602号室の前に来るとパパはライオンの顔のノッカーをコツコツコツと3回鳴らし、ドアノブをまわす・・・
重たい木製の古びたドアがそっと開く・・・
赤い十字架・・・丸見えの檻の中のトイレ・・・透明な仕切りのシャワールーム・・・・大きなベッド・・・
普通のラブホテルとは明らかに違う淫靡な雰囲気にいずみの心が熱く燃える
(ああぁぁぁ・・・今晩ここで私はパパと・・・・)
耳まで赤くなった、いずみの目が捉えたのは、ベッドの横のソファーに座る赤いチャイナドレスの女だった!
女の横には赤いキャリーケースが置いてある。
(えっ?????なんで???)
いずみの目が大きく開かれ事態が理解できない・・・
固まるいずみを意に介することもなく、チャイナドレスの女がソファから立ち上げる・・・
女が立ち上がると身長は170cmぐらいだろうか?小柄なないずみよりも身長はだいぶん高い。
チャイナドレスに包まれた細身の身体からはスラっと筋肉の発達した長い手足が伸びる。
年齢はパパと同じぐらいだろうか?
目元が強調されたメイクに赤い口紅・・・ショートヘアーには金のメッシュが入っている。
「はじめまして、いずみちゃん あたし夜刀(やと) よ・ろ・し・く・ね♡」
「早く来ちゃったから準備運動までしちゃったw」
いすみはようやく状況を理解した
「ちょっとパパ!!これって!!どうゆうことですか!」
「私、聞いていません!こんな!こんな!私の事!誰とでも寝る女だと思ってたんですか!」
いずみは元々は気の強い女だ 両眉をひそめ 目じりが吊り上げり 怒りの表情と強い口調でパパに詰め寄る!
「男でも嫌ですけど!よりによって女?あたしにはそよが・・・・パパは分かってくれていると・・・」
いすみが一気にまくしたてようと次の言葉を吐く刹那!
夜刀がいずみの首に両手を巻き付けたかと思うと胸と腰に長い手を巻き付ける!
ぎゅっといずみの身体を締め付ける夜刀!夜刀の抱擁から逃れようといずみはもがくが締め付けられ逃れられない
「シャー!」
目を寄せた夜刀がいずみの顔の前で舌を出す!
夜刀の舌は先端が二つに分かれておりスプリットタンになっていた。いまにも毒牙を向き獲物に噛みつかんとする
大蛇のような迫力の夜刀に圧倒されていずみは押し黙るしかなかった・・・
「教えてください。夜刀?さん・・・あなたにとって私は何ですか?」
「その返事したいでは私はあなたに抱かれるわけにはいきません!」
「答えてください!」
うるうると目に涙を浮かべながらいづみが最後の抵抗をする。
まるで大蛇に飲まれる寸前の巫女が大蛇を倒さんと祈りを唱えるように・・・
「よく聞いてくれたわ。いずみちゃんは私にとって神聖な生贄よ。」
「清らかな乙女の供物・・・大事に大事に食べちゃうわ・・・」
「何度も締め付けて肉も骨も粉々にして・・」
ぎゅうぅぅぅーといずみの身体を再び締め上げる夜刀
「いずみちゃんを丸呑みにするの・・・心も体も・・・魂もあたしと一つになるのよ・・・」
「やっと会えたの・・・いずみちゃん 断られたら・・・あたしお腹がすいて死んじゃうわ・・・」
再び。いずみの身体を締め付ける夜刀 ギシギシといずみの身体が悲鳴をあげ骨が軋む!
「あぁぁぁぁ・・・・・だめめぇ・・・今日はパパと・・・パパと・・・・」
「見せてあげなさい。パパもしらない いずみちゃんを見せてあげなさい・・・」
夜刀がいずみの唇をうばう!濃厚なブランデーのような夜刀の香りと共に
2本の舌がいずみの唇を舌をもてあそび吸いつくす・・・そう、2匹の蛇がはい回るかのように・・・
「あぁぁぁぁ・・・・・パパ見ないで・・・だめめぇ・・・」
まるで大蛇に絞殺されるウサギのようにいずみはプルプルと震えると今日初めての極りを迎えた・・・
続く
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