ご主人様
「もう一度聞きます」
「この間から、このチンポが欲しくて、欲しくて堪らないんですよね?フフッ」
「あなたの欲求不満の体は、これが欲しくて、欲しくてたまらないんですよね?」
もう、玲は自分を止められなかった。
恐怖よりも、自分が妄想したシチュエーションに酷似していることが理性を壊していく…
ご主人様に完全に堕ち、頷こうとした時だった…
大家さん
「兵頭さん、まだおるんかな?」
突然、玄関の方から大家さんの声が聞こえる…
咄嗟に2人は離れ、お互いに急いで身なりを整える…
まずは、慌てて玲が先に玄関に向かい、
大家さんの対応をした。
そして、ちょっと間をおいて、
玲が大家さんにご主人様を紹介した。
お話好きの大家さんと話が弾み
しばらく3人は雑談を楽しんだ。
大家さんもご主人様を大変気に入って頂き、
この方なら全然問題ないと、その場で大家さんの審査も済んでしまった。
大家さんも上機嫌に帰っていった…
この間に玲は、なんとか理性を取り戻していた。
自分は、母であり、妻であり、そして、今は仕事中ということを
思い出させてくれた。
玲は、大家さんに心から感謝した。
昔の自分とは決別したんだと強く言い聞かせた。
ご主人様が、再び、玲に近づいてきた…
さっと、ご主人様から距離を取った。
玲
「これ以上はもう止めてください。」
「私には子供も家庭もあります。」
「今日のことは自分の胸にしまいます…」
「警察にもいきません…」
「それでお互いに無かったことにして頂けませんか?」
真剣な面持ちで、ご主人様に訴えた。
ご主人様
「フフッ、分かりました。」
「私は別にいいですよ。フフッ」
ご主人様は、あっさり引いた…
玲
「大家さんの審査も通りましたし、この後戻って本契約をさせて頂いても宜しいでしょうか?」
先ほど自分の隠し続けてきた性癖を少し見られてしまった…
まるで早く契約を済ませ、会う機会を無くしたいという意図が伺えた…
ご主人様
「分かりました。いいですよ。フフッ」
それでもご主人様は、敢えて玲の申し出を承諾した。
2人きりの密室、力づくで無理やりやろうと思えば簡単な話だが、
それでは全くもって面白くない…
ご主人様の持論は、挿入よりも、前戯含め、それまでの過程こそセックスの醍醐味であると思っている。
だから、どうやってこの常に笑顔が素敵な奥さんに自ら股を開かせ
言いなりにさせるか、その駆け引きが最高に楽しいのだ。
車に乗り込んでも、玲の顔から笑顔は消えていた…
この男に自分のはしたなさを知られてしまった恥ずかしさ、
気まずさから、無言のまま、車を走らせる…
ご主人様も、あえて会話をせずに無言でいた。
玲の心の中
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「良かった。もう尋問的なことしてこない。」
「ちゃんと自分の思いを伝えれば、分かってくれるんだ」
「最初からちゃんとそうしておけば良かった」
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無言のまま、会社の駐車場に到着した。
そして、駐車しようとした時だった…
ご主人様はスマホを操作していたが
いきなり車の中に卑猥な音と卑猥な声が鳴り響く…
【音声データ】
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玲
「そ、そんな大きいチンチン入らない」
「壊れちゃう…」
お客
「欲しかったんだろ?このぶっとくて大きいチンポが?」
「入れて欲しいんだろ?この硬くてギンギンのチンポが?」
「ん?欲しくて、欲しくて堪らないんだろ?」
「素直になれよ。」
「この密室のことなんて、自分が漏らさなきゃバレないだろ」
玲
「おっきくて硬いチンチンください」
「大きいチンチンでオマンコ壊してください」
「大きいチンチンが大好きな変態玲です」
「今すぐオマンコに入れてください」
グチュグチュグチュグチュ
グチュグチュグチュグチュ
~~~~
玲
「変態メス豚玲の肉便器にしてください」
「もっとグチャグチャにしてください」
「性処理道具として使ってください」
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聞き覚えのある声…
聞き覚えのあるフレーズ…
聞き覚えのある淫音…
玲の心の中
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「な、なんで…」
「なんで…なんで…なんで…なんで…」
「どうして…」
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玲の顔は見る見るうちに青ざめていく…
どうやって呼吸をしていたか、
どうやって車を停めたかも分からなかった…。
間違いなく、自分の声…
この間の内見後の車の中での自分のオナニーの声…
ご主人様は無言のまま車を降り
さっさと事務所に向かった…
玲は激しく動揺していた…
あんな、死んでも人に聞かせることのできない自分のオナニーの音声データを
なんで持っているのか…
玲は必死で追いかけた。
そして、事務所に入る前に、さっきの音声は、
どういうことか確認しようと思い腕を掴んだ…
ご主人様
「そんな顔していたらご主人様に怪しまれますよ。」
そう言い残して、さっさと事務所に入っていった。
玲は絶望に打ちひしがれた…
それでも、怪しまれないように
玲は必死に取り繕い、いつもの笑顔で事務所に入った…
ひまり(娘)
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「あっ、ママ~」
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事務所に入るなり、娘がスカートに飛びついてきた…
タイトなスカートの下のパンストはビリビリ破かれている…
そして娘が抱きついてくる度に感じるパンティの冷たい不快感…
それが、玲をさらに責め立てる…
先ほどの内見で、他人棒を受け入れようとしていた自分…
玲の心の中
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「ダメなママでごめんね…」
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義父が保育園に迎えに行ってくれた帰りに
事務所によって遊ばせていたようだ。
必死に笑顔を作るが、頭の中は先ほどのオナニー音声の事で頭がいっぱいであった…
そして、契約にあたり、玲は宅建の資格を持っていないので、
旦那に重要事項説明をお願いする…
ご主人様の前に旦那が座り、その横に玲も腰かけた…
宅建士証を提示して、重要事項説明が始まる。
玲の股間に張り付く冷たい不快感…
淫欲に流されそうになった罪悪感…
でも、すぐに頭の中はさっきの音声のことでいっぱいになる…
何の事情もしらない旦那は、淡々と説明を終わらせ
あとの処理を玲に任せ席を離れる…
ご主人様は、必要書類に記入する際、
自分の名刺を取り出し会社住所を確認していた。
そして、その名刺の裏に何かを書いて、書類と一緒に玲に渡した…
玲の心の中
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「な、なに?」
「何を書いたの…」
「娘も旦那も義父もいるのに…」
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玲はこの事務所の中で何をご主人様が書いたのか怖くて
緊張しながら、バレないように、名刺の裏を素早く確認する…
メモ
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「この後、少し時間をください」
「時間ができたら名刺の番号に連絡してください」
「嫌なら別にいいですけどね。」
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玲は無言で、名刺をジャケットのポケットにしまう…
必死に平静を装い、いつものように笑顔で振るまう…
契約を終え、ご主人様は事務所を出ていった。
あのあまりにも恥ずかしい音声データ…
完全に人に聞かれることなどを想定していない…
一人二役で妄想を口にしながらオナニーするのが癖だった…
人前に晒すことのできない生々しい音声…
玲は、ご主人様の申し出を絶対に断る訳にはいかなかった…
玲は仕事をしながら、娘や家族がいる中で、
頭の中では必死にご主人様の元に行く口実を探していた…
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