その翌日の午後、今度はご主人様が兵頭不動産に1人でいた…。
用件は、仮契約しているマンションの最終内見したいと依頼したのだった。
家具などを決めるので寸法を測り忘れた個所があるなどと伝えていた。
この日、事務所には若夫婦2人が揃っていた…
浩二は、昨日の奈々が来店していたなら間違いなく予定を変更してでも自分が案内しようと思っていたが、
男の方だったので、別件で忙しいことを理由に玲に案内に行かせることにした。
玲は、この間の一件でご主人様と顔を合わせるのがかなり気まずく
2人だけの内見なんて、内心嫌だったが、嫌とも言えず、仕方なく準備を始める…
当然、この間のことは、旦那には話していない…
玲も覗きをして仕事中にオナニーしてしまったこと、
その後、遅くなると嘘をつき、車の中でオナニーをして何度も逝ったこともあり、
後ろめたさから、仮契約が取れた以外は、何も報告をしなかった…
あの日の出来事は自分の中だけに留めていた。
いつものように、ニコニコしながらご主人様を案内をする。
2人は車に乗り込んでいた。
表面上は笑って取り繕っているが、内心は気まずかった…
一昨日、この車の中で、この男に犯される妄想でオナニーしたからだ…
玲は、変に意識してしまった…
ご主人様
「少し、窓を開けさしてもらっていいですか?」
玲
「えっ?どうぞどうぞ…」
玲の心の中
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「な、なんか匂うのかな?」
「この間、いっぱいお潮吹いてシートがびちゃびちゃになったから?」
「自分じゃ、気が付かないけど、匂いが染みついているのかな?」
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後ろめたさがあるだけに、必要以上に変な勘繰りをしてしまう…
すると今度は、
スッスッスゥ…スッスッスゥ…
スッスッスゥ…スッスッスゥ…
まるで、玲の心を弄ぶように、ご主人様は鼻を鳴らして車内の匂いを嗅いだ…
玲の心の中
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「えっ…や、やっぱり変な匂いするのかな?」
「この間、内見の時は別に車の中の匂いは気にしてなかったよね?」
「いや、ピチャピチャ音を響かせている時、音だけでなく匂いもすると辱めていたかも…」
「やっぱり、いっぱい潮噴いてしまったから匂いが染みついてるのかな…」
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不安になり、直接、さぐりを入れる…
玲
「山崎様、どうかなされましたか?」
「何か臭いますか?」
玲は恐る恐る確認する…
ご主人様
「雌のいやらしい匂いが染みついてないか確認しているだけです。フフッ」
玲
「えっ…!?」
玲は心臓が飛び出そうな程、びっくりして言葉を失う…
いつもの笑顔が、一瞬で焦る表情に変わった。
ご主人様
「先日、後部座席で手マンやローター責めをしてしまったので。」
「匂いを残してしまったら申し訳ないなと思いましてね。フフッ」
ご主人様は、オブラートに包むことなく言った…
すでに玲に対する心理戦が始まっていた…
玲
「…。」
少しホッとした半面、なんと返していいのか分からず戸惑っていた。
ご主人様
「ああいう場面になると、どういう気持ちになるんですか?フフッ」
玲
「何を言っているのか、ちょっと分かり兼ねます…。」
ご主人様
「絶対的に気付かない訳ないですよね。フフッ」
「ローター音だけなら、他のモーター音かもしれない可能性もあるけど」
「マン汁のピチャピチャいう音が車の中で響いてるの聞こえてるわけですからね?フフッ」
玲
「・・・。」
ご主人様
「不快なら注意するとか、表情に怒りが現れると思うんですよね…」
「場合によっては、案内を中止するレベルですよね…この間のあれ…」
「でも、ルームミラーに映るあなたの表情は、怒りの表情ではなかったなぁ…」
「私には、時々映る表情が恥ずかしそうに興奮しているようにみえたんですよ。」
玲
「そ、そんなこと絶対にありません…」
「誰だって、車の中であんなことされたら、びっくりするし嫌に決まっているじゃないですか。」
「注意できなかったら、喜んでいたと思うのは偏見です。」
ご主人様
「そうですか…」
「その割には、ルームミラーをチラチラみてましたよね?フフッ」
「そして、最後の寸止めプレイの時には、まるで自分が焦らされているような気分になっていたんじゃないですか?」
「顔真っ赤にして、興奮した表情してましたよ。フフッ」
玲
「そんな勝手な推測を押し付けないでください…」
「世の中には、嫌だと思っても注意できない人種もいるんです。」
「他人の心の中なんて絶対に分からないですよね。」
「変な言いがかりやめてください」
「これ以上、変な話をするなら案内中止しますよ…」
玲は、焦っていたのか、優しい丁寧な口調だが、はっきり言った…
ご主人様
「それは、ごめんなさいね。」
「契約するつもりで、最終的な寸法測るので、今日の案内中止は困ちゃいます…」
「不快な思いにさせてしまったら申し訳なかったです。」
ご主人様は、ニコニコしながら、すぐに謝った。
玲
「私も少し言い過ぎたかもしれません。」
「申し訳ございません」
玲の心の中
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「な、なんなのこの人…?」
「確かに、最初に注意できなかった私がいけない…」
「私、ニコニコしていたつもりだけど、興奮しているの表情に出ていたのかな…」
「でも、第三者の私がいるのに、あんな卑猥なことされたら、誰だって恥ずかしくなるでしょ…」
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ご主人様は、それからはずっと黙っていた…
沈黙が続く…
玲の心の中
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「今度は、何で黙っているの???
「私って、そんなルームミラーで後ろ見てたかな?」
「そんな興奮している表情してたのかな…」
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沈黙が玲をますます不安にさせていく…
そして無言のまま物件に到着した…
今日も前回同様に大家さんが玄関の鍵を開けててくれる。
でも、気まずすぎて、エレベーターに一緒に乗るのが嫌だった…
咄嗟に嘘をついた。
玲
「大家さんに鍵をお借りしてきますので、先にお部屋の方へお向かいください」
先に、ご主人様に部屋にいくように誘導した。
当然のことながら、ご主人様が部屋に到着すると玄関はストッパーで開いていた。
ご主人様は、先に部屋の中に入る…
そして、部屋の寸法を測り始めた…
玲は、少し時間を使い自分自身をクールダウンした…
そして一度リセットして、部屋へ向かった。
玲
「入ります。」
「入りますよ~」
あえて大きい声を出して入ることをアピールして入ってきた。
部屋に入ると、ご主人様は普通に寸法を測っていた…
玲は少しホッとした。
ご主人様
「少しここの寸法を測りたいので、押さえるの手伝って貰っていいですか?」
玲
「は、はい…」
玲はメジャーを押さえ、家具を置く色々な部分の寸法を測るのを手伝った。
そして、洗面所の洗濯機置き場の寸法などを測り始めた時だった…
ご主人様
「そういえば、この間、何で今日みたいに大きい声で部屋に入って来なかったんですか?」
玲
「えっ!?」
思いもよらない、角度の質問に思わず声が出てしまった。
ご主人様
「あなたの先ほどの車の中の主張が本当だとしたら、猶更、今日みたいに入ってくる時に大きな声でアピールをしなかったのですか?」
「本当に変態行為が不快で嫌だったなら、声を出して入ることが、その抑止力になると思いますけどね。」
玲
「・・・。」
ご主人様
「でも、今日は違いましたね。」
「ちゃんと予防線を張って、入ってきた。」
「先に物件に入っている私が、もしかしたら、チンポ丸出しでオナニーしているかもしれない…」
「だから、大きい声出して入ってきたんですよね?フフッ」
まさしく、その通りだった
再び、ご主人様の追求が始まる…
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