しほ
「いやそのぉ、あのぉ・・・今の状態では・・・」
ヒロ
「今の状態?どういうことですか?ちゃんと理由を説明してください」
そんなことは、本人が一番分かっているのでは?
というツッコミを入れたくなったが必死に飲み込んだ。
しほ
「こ、股間が今の状態だと・・・はい・・・」
しほは、顔を赤らめながら言った。
ヒロ
「君のところの店は、人を選んで差別するってことですね?」
しほ
「ヒロ様、そういうことではないです。」
「人を選んでいるのではなくて、健全なマッサージ店なので、今のヒロ様の状態では施術は致しかねます。」
「申し訳ございません」
しほは深々と頭を下げた。
しほ
「少しクールダウンして頂いてから再開させていただきます」
経営者の一人として、しほははっきりと伝えた。
そして、一旦、部屋の外に出ようとした時だった。
ヒロ
「この間の連れの時は、オマンコが濡れ濡れで紙ショーツの色が変わる位の状態だったのに、入念に鼠径部を施術してましたよね?」
「私の位置からでも紙ショーツの色が変わっていたのが分かったのだから、君も当然分かっていたはずですよね?」
「女性と男性では物理上の状態は違えど、状況は同じだと思いますが、違うんですか?」
「勃っているのがいけないってことですかね?」
強引な理論を恰も正論かのうように突き付けてくる。
しほ
「そ、そんな・・・」
「そういう訳ではないのですが・・・」
しほは動揺していた。
ヒロ
「別にいいんです。そういうお店のルールであれば、それに従いますよ。」
「ただ、前回、なぜあの状態で、鼠径部の辺りを重点的に施術していたのか、その理由だけ教えてください。」
しほ
「・・・。」
しほはあまりの動揺に言葉がでなかった。
ヒロ
「どうしたんです?質問していますよ?」
しほ
「・・・。状況を見ながら、その方にあった施術を心掛けています。」
ヒロ
「それはおかしいですね。」
「最初に施術していた足は、鼠径部辺りがあまりにも敏感過ぎて途中でスキップしたのに、反対側の足の施術を始めると、なぜかその鼠径部を重点的に施術していましたよね?」
「状況を見ながらという説明では、答えになっていないと思いますがいかがですか?」
「非常に観察力が鋭く、相手の反応を察知するのに長けているあなたがですよ?」
ヒロは冷静な口調で、淡々としほを追い込んでいく・・・
しほはヒロの追求がどうしようもなく怖くなってきた・・・
この追及から逃げ出したくて、
自分が勃起を気にしないで、我慢して施術をすればいいだけ、前回のことを掘り下げられることの方が得策ではないと感じていた。
しほ
「不快に思わせてしまいましたこと、誠に申し訳ございません。」
「心よりお詫び申し上げます。施術を続けさせて頂きます」
再び、膝の上個所から施術を再開した。
こんなやり取りをしていても、ずっと勃起しっぱなしだった・・・
しほは、かなり動揺していた。
心ここにあらずといった状態だった・・・
それは、先ほどからのヒロの問いがどういう意味で言っているのか?
そのことばかりが気になっていた。
あの日、確かに、他人の性に触れ、あまりの興奮に自分を見失っていたことも事実。
でも通常通りの施術の範囲内で行っていた。
ただ、しほの中で目的を変えていただけ・・・
「凝りや張りを解す」ではなく、「感じさせる」という目的に・・・
でも感じさせる為の微妙な力加減なんて、絶対に他の人から分からないはず・・・
ましてや、自分の心内なんて絶対に分からないはず・・・
なのに、なんですべてを知っているかのような質問してくるのか?
その事が怖くて怖くて堪らなかった。
ヒロ
「もっと太ももの付け根、鼠径部やおへそ下の下腹部を辺りを重点的に施術してください。」
しほは目を背けて施術を行っていた・・・
しかし、この要求を出されたことによって、下腹部まで施術しなければいけなかった。
勃起するチンポに触れないように下腹部を施術しなければいけなかった。
必然的にチンポの位置をしっかり確認し注意しなければチンポに触れてしまう・・・
しほの心の中
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「私の心をすべて読まれている気がする」
「勃起している部分を見ないでやることを分かっていて、わざと目視で確認しながら施術しなきゃいけないように仕向けてる」
「勃起している状態で、下腹部の中央を施術するにはしっかり位置を確認しながらやらないと触れてしまう・・・」
「そういうの分かったうえで言っている」
「私の心は見透かされているの?前回のことも?」
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しほはあまりの緊張から平常心では居られなかった。
言われる通り、鼠径部を中心におへその下腹部あたりをヒロの勃起するチンポを確認しながら念入りに行う。
そして次の言葉に耳を疑う・・・
ヒロ
「その股間の上のタオルを外して、紙パンツの上からチンポの匂いを嗅ぎながら施術してください」
しほ
「そ、それはできません。」
「うちはそう言ったお店ではないてす。さすがにそこまではできません。」
「申し訳ございません」
しほは何を言われるか怖かったが、勇気を振り絞って言った。
しかし、ヒロは何も言い返さなかった。
そのまま、あっさり引き下がった。
しばらく沈黙が続く・・・
しほの心の中
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「なんで今回は何も言い返してこないの?」
「ヒロ様は何を考えてるの?」
「前回奈々さんの鼠径部を重点的に施術していたこと気づかれてたの?」
「あの日の私のことを見抜いていたの?」
「どこまで気づかれてるの???」
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沈黙により、しほは頭の中で色々考える始める・・・
ヒロ
「この間、初めて女性への施術を見てましたが、おっぱいの施術はあんなガッツリと乳房を揉むんですね」
「なんか見ていて、こちらがドキドキしちゃいました。フフッ」
「今度、奈々にお店の口コミに育乳マッサージがすごい気持ちよかったってコメントさせときますね。」
前回のどうしても興奮が抑えきれなくて、唯一冒険をしてしまった育乳マッサージ・・・
いきなり、その事に触れてきた・・・
しほは動揺を隠せない。
しかも、口コミに投稿という言葉を聞いて、さらにパニックになる。
しほ
「・・・。」
うちの店には育乳マッサージコースなんて無いとは、口が裂けても言えない・・・
でも、ちゃんと言わないと、クチコミはスタッフ全員がサービス向上の為に毎日確認している・・・
自分のした愚行がバレてしまう・・・
ヒロ
「聞いてます?奈々が育乳マッサージ、気持ち良くて気に入ったみたいですよ。」
「他の方にもおすすめしたいって言ってましたよ」
しほ
「えぇ・・あのぉ・・・」
「ほ、本来は、うちでは通常、い、育乳マッサージは行っていないです。」
怯えるような小さい声で言った。
ヒロ
「うそぉ、ガッツリこの間、おっぱい揉んでいましたよね??」
「もともとメニューにはないのに、おっぱい揉む育乳マッサージをしたってことですか?」
しほ
「そ、それはそのぉ・・・コースは一例でお客様の状態に合わせた施術を心がけていています。」
「ですので、お客様1人ひとり、その方にあった施術内容に変更することもございます」
しどろもどに答える。
ヒロ
「ふーん。そうなんですね」
「そっか、そっか、奈々がはしたなく、紙ショーツをオマンコ汁で濡らしている状態を見て、鼠径部を重点的に施術したり、本来やっていない育乳マッサージをしてあげたんですね。」
「しほさんも真面目な顔して好きものだったんですね。フフフッ」
しほ
「い、いやぁ、そ、それは・・・」
ヒロ
「私は推測で好き勝手なことを言っているだけですよ。」
「違うなら違うってハッキリ否定すればいいのに、否定しないってことは図星ってことですかね。フフッ」
しほ
「・・・・・・。」
ヒロ
「じゃあ、私の今の状態を汲んで、紙パンツの上からチンポの匂い嗅ぎながら、鼠径部リンパを重点的にやってくださいよ」
「私の状態に合わせて、今の私にあった希望する施術をしてください。」
しほ
「そ、それは・・・」
「うちはそういうサービスのお店ではないのです」
しほは戸惑いながらも、か弱い声で答える。
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