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性奴隷ステージやオークションを開催する女性オーナーは、某財閥の三女であり、今年38歳になる清楚な美女で名を沙奈子といった。
沙奈子はその出で立ちとは裏腹に、20代の頃は男をとっかえひっかえ結婚もせずに放蕩を費やし、父親所有のビルオーナーになった頃には男遊びも飽きたのかレズ世界にどっぷり浸かり、以後その延長線上で各界とのコネを基に性奴隷ステージを自身のビル会場で開催するという、性に対して異常な貪欲さを持っていた。
もっとも、そのステージやオークションでは裏方に徹していたため、彼女の素性を知る者はそう多くはない…、しかし、そんな彼女が同性愛の次に女装娘に興味を示したのも自然の道理だったのか…。
彼女の飼育している女装娘は真奈といい、元々はレズ仲にあったブティック店長のモノだった。
20代前半の真奈は女装レベルも完璧で、その日たまたま立ち寄ったショッピングモールのブティックで気に入った服を試着していたが、その対応をしていた店長に女装であることを見抜かれてしまったのだ。
試着室で咄嗟の悪知恵が働いた店長は、女装に理解があるフリをして自分のセフレになるよう仕向け、何度か会ううちまんまと捕食に成功する…。
しかし、時が経つにつれて最初は面白かった真奈の真性包茎にも飽き、自分のレズボスだった沙奈子に紹介、引き継いだというわけだ。
沙奈子は真奈をひと目見た瞬間気に入り、心騒いだ。
従来持ち合わせていたサドっ気が鎌首をもたげ、店長と違って真奈のマゾ性を上手く引き出した。
そのうち生活費を工面してやるようになり、ペットとして所有ビルのワンフロアを占める居住区に同居させるまでになっていた…。
性奴隷ステージが開催される会場はビルの最上階にあったが、その直下階が沙奈子の居住スペースとして使われていた。
土曜の昼過ぎ、涼子が絵梨花と夏帆を伴ってそのフロアを訪れた。
夕方から開催される女装娘オークションのため、引き渡しに来たのだ。
「あら涼子先生お久しぶり、こちらへどうぞ〜、まぁ…この娘達ね、すごい美少女じゃない…」
一瞥して沙奈子は上機嫌になり、涼子の腰に気安く手を回して瀟洒なリビングに案内すると、来訪した3人の為にメイド服を着た侍女がお茶を出す…。
「…今夜の件は、安曇から伺ってます…、この2人は如何様にも使っていいと……、ぁ…ちょっと…あんん…」
「そう?安曇さんも話早くて助かるわぁ~、涼子先生も…相変わらずいい身体してるわねぇ…」
無遠慮にソファーの隣に身体を密着させながらタイトミニのパンスト内ももに手を這わせ、奥を弄りながら耳を甘噛する…。
安曇の昔からの盟友であるこの女に涼子は逆らえない…、ましてや性奴隷ステージでの数々の恥態を余すところ無く見られていてはなおさらだ…。
「…そ、それで…今夜のステージはどのような…、ぁ…はぁ…んん…」
「んふふふ…今夜は女装娘の単発オークションだけよ?…なんなら…涼子先生も手伝ってくれるかしら?嫌とは言わないわよねぇ…保護者として当然の責務でしょう?…んふふ…」
「…さ、沙奈子様そんな…急に言われても…困ります」
涼子は引き渡しが終わればそそくさと帰るつもりでいたのだ。
「大丈夫よ~、衣装もこっちで準備出来るからぁ…、んふふ…期待してるクセに…、それとも何?この娘達の前だから格好つけてんのかしら?」
沙奈子の瞳が急に光り出す…。
(あうぅ…まずいわ、怒らせては……)
この女の恐ろしさを度々安曇から聞いていた涼子は怯んだ…、レズペットとして飼育していた女が粗相した際、罰として数人の男らにレイプさせ、自身はそれを見ながらワイングラス片手に鑑賞したという…。
「い、いぇ…お誘いであれば喜んで…、お手伝いします…」
「当然でしょ?…ねぇ…貴女さっきから…、この娘達の前だからって気取ってない?」
「いえそんなことは…申し訳ございません…」
「………マゾ教師って、そんな格好だったかしら?」
「ひぃっ……、す、すみません…」
涼子はいつもの教壇に立つタイトミニのスーツ姿だった…、だが、沙奈子の苛立った視線がそのスーツを見ている…。
視線の意味を介した涼子はソファーから立ち上がると、ジャケットを脱ぎ、タイトミニのホックジッパーに手を掛けていった…………………………………………続
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