一方で舞は残り少ないトイレットペーパーをカラカラと出し、尻中についた自分のお尻を拭いていた。
(やばい、こんなんじゃ全然足りない。たしかトイレの個室はもう一個あったよね。隣の個室にトイレットペーパーを取りに行こう)
膝まで下ろしたうんこまみれの下半身を露出させたまま、舞は屁っ放り腰で個室のドアを開ける
人がいないことを確認してさっと隣の個室に移り、扉をしめた。トイレットペーパーの量を確認したところ、絶望した。
少ない、明らかに足りる量ではなかった。さっきの個室と同じ量程度しかない。
舞は頭をフル回転させる。ランニングウェアは黒。スニーカーは白。さっき入った隣のトイレはうんこまみれ。
少し考えた後、舞は決心した。残り少ないトイレットペーパーでトイレをできるだけ綺麗にしよう。
最新の注意を払いながら、うんこまみれの尻で下着とランニングウエアを腹まであげる
気持ちの悪い感触。臭いもすごい。泣きそうな顔でペーパーホルダーからトイレットペーパーを取り外した
元のトイレに戻った舞はトイレの蓋についた自分のうんこをぬぐい始めた
公共のトイレをこんな風に汚してしまうのは初めてで、とにかく元に戻したい気持ちでいっぱいだ。
これは日本人特有の感覚かもしれないが、そのまま立ち去るという選択ができなかった舞は、残り少ない紙でトイレの蓋を拭いたのが焼け石に水である。
ついに残りのトイレットペーパーも使い切ってしまった。
舞はスニーカーに目をやる。お気に入りだった白のスニーカー(これをどうにかしないと恥ずかしくて外に出れない)
トイレの個室を出て、手洗いの前に立った舞はスニーカーを片方だけ脱いで手洗い場で洗い始めた。
黄色く汚れた臭い水が手洗いに流れる。片足立ちのまま、なんと情けない姿だろう。公衆トイレは異臭を放っている
両方のスニーカーをとりあえず綺麗にした舞はトイレに目をやる。(ごめんなさいして、このまま帰ろうか)
純平にメッセージを送る余裕など全くなかった。
時刻は6時を回っており、外は明るく、人も増えはじめている。
意を決して舞はトイレを出てそそくさと公衆トイレの周りをぐるりと回った。女子トイレの反対側に男子トイレがあるのだ。
男子トイレの個室からトイレットペーパーを拝借する算段だった。
(こんな時間に人なんているはずない、大丈夫はなず!)
律儀にも舞はまだトイレを掃除しようとしていた。
初めて入る男子トイレ。
(誰もいないよね・・・)(お願いだからこのタイミングで誰も入ってきませんように)
男子トイレにそっと足を踏み入れた舞は個室を見つけるとドアも閉めずに中腰になり、ペーパーホルダーからトイレットペーパーを拝借した
特に何も起こることなく、また、女子トイレに戻り、うんこを拭き取る作業を繰り返す。何度水を流しただろうか。
ある程度綺麗になった、とは言っても全く綺麗とは言い難いのだが、舞は作業を終えた。
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