今度は、吉本今日子のデスクに移った。
「今日子も悔しいでしょうね。同期の私にずっと先を越されて。貴女の美貌は認めるけど、それだけじゃダメなのよ。こっちも必要なの。あははは。」
久美子の高笑いが、フロアに響く。
『あの二人は同期だったのか。』
転勤してきた義雄には、久美子と今日子が同期だった事を初めて知った。
てっきり久美子の方が先輩だと思っていたのだ。
『それは、吉本課長も悔しいだろうな。山本部長が、こんな事してるって知ったらどう思うだろうな。ふふふ。』
色んな思いが義雄の頭をよぎり、想像を膨らませていると、久美子がまた移動し始めた。
『おっと、どこへ行くんだ。そっちは経理だろ。』
身を隠しながら、久美子の後を追った。
久美子は、すっかり酔いしれてるみたいで、周りの事があまり目に入っていないみたいだ。
少し大胆かなと思いながら身を乗り出してスマホを向けても気付く様子はない。
「ああ、グチョグチョまんこ見て!凄いでしょ、もうこんなにグチョグチョよ。あ、ああ、い、良いわっ、いいの、皆んなにおまんこ見られてこんなに喜んでるのよ。」
『なんて事言ってるんだ。あの男性社員から羨望の眼差しで見られている山本久美子が、おまんこだと。』
義雄は、久美子の前に回り込んで見てみたい気持をグッと堪えてスマホを向けていたが、久美子の言葉だけでも、義雄の股間はズボンを激しく突き上げていた。
たまらなくなって、片方の手をズボンの中に入れようとした所で、久美子がオナニーを終えて、こちらに向きを変えて向かってきた。
「おっと。」
義雄は、咄嗟に身を隠した。光悦に浸っている久美子には誰かいるなんて事は頭の中に無いかの様に、デスクの陰に隠れる義雄の直ぐ隣を通っても、義雄に気付くことは無かった。
自分のデスクに戻って服を着る久美子を、そのままデスクの陰から見ていた義雄の頭の中には、色々な思いが浮かんでいた。
義雄の存在に気付かないまま上機嫌で帰って行く久美子の後ろ姿を、ニンマリとした表情の義雄が見送っていた。
※元投稿はこちら >>