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「どうだ眞子、打ち解けたか?」
瑞穂が聞くまでもなく、新人は先輩らに囲まれ濃厚なキスを受けるうち緊張も解けてされるがままのおもちゃになっていた。
「ねぇ眞子ちゃん、メンバーになってくれるんでしょ?んん…」
由利亜が可愛くて堪らないといった感じで舌を捩じ込む。
「瑞穂様、眞子ちゃんってどっち?マゾ?」
万里香のあっけらかんとした質問にビクンと驚いたように眞子が反応した。
「メンバーはその…嬉しいですけど、えっと…マゾって…?」
「聞いてない?桃百合の中でも性癖というか…素質によって階級があるの。もちろんエッチの時だけ」
ゆうなの説明に加えて瑞穂が笑う…。
「眞子はマゾだよ、露出系が好きみたいだな…ひひ」
「ちょっと…瑞穂様…っ」
「へぇ~、じゃあお姉さん達がいっぱい恥ずかしい遊びしてあげるっ!」
(あぁ…露出系って…もう毒牙にかけてるんだわ…)
瑞穂の後ろに立つ涼子は改めて瑞穂の手腕に驚いた。
「ところでお前達首輪はどうした?涼子、取って来い」
最初から付けてると眞子ちゃんが驚くと思ってさぁ…などとわいわい騒ぐうち、涼子が奥のクローゼットから首輪の束を腕に通して持ってくる…。
ピンクの首輪をゆうな、まみ、万里香、由利亜が、赤い首輪を日奈子と奈々美、そして黒い首輪を涼子が…、それぞれ自分で付けていく…。
「メンバーは階級…、首輪の色で統制されてる。ピンクはエスっ気の強い娘、赤はマゾっ気だ。そして黒は…最下層性奴隷を示す」
言いながら瑞穂の顔がニタリ…と冷たく笑いながら傍らの涼子を見る…。
(最下層…性奴隷!?)
「みんなのエッチな命令は全部聞かなくちゃダメなの、ねぇ涼子先生?」
「あら先生、何で服着てるんですかぁ?首輪付けられたらどうするんでしたっけ?」
ピンク首輪のまみの声に、涼子のマゾ性にズキン…と火が灯る…。
「そ、そうね…先生忘れてたわ…ひっ!?」
「忘れてたじゃないよ、おい眞子、お前は赤い首輪だ」
瑞穂に睨まれた涼子は慌ててスカートのホックに手を掛け、奈々美が眞子に赤い首輪を充てがう…。
「大丈夫よ眞子ちゃん…慣れたら、とても素敵なことだから…」
妖しく異様な雰囲気に逆らう度胸もなく、眞子は黙って従うしかない…。
その前で…、涼子が服を脱ぎ、下着まで床に落として全裸を晒した。
(涼子…先生、どうして…)
教師が、生徒達の前で自分で脱いだのだ。
いつも凛とした理事長秘書兼教師は全校生徒の憧れなのに…。
「ひひ…どうした涼子、新人の前で恥ずかしいか?」
「はいぃ…恥ずかしくて、お股を…濡らしています…」
クスクスと生徒らに失笑の輪が拡がる…。
眞子は激しく動揺した。みんなが服を着ている中で、一人だけ裸になって晒し者になり恥ずかしい言葉を言わされて…。
どれだけ恥ずかしいんだろう?
真新しい首輪を付けて項垂れる眞子の様子を見ながら瑞穂は分かっていた。
自分に置き換えて想像し、濡らしているはず…。
(よし…いいぞ、ひひ…)
シナリオ通りの成り行きに満足する瑞穂は振り返るとまみに指示を出した。
「そう言えばみんな、黒首輪ってもう一匹いたよなぁ?まみ、連れてこい」
生徒らの目にも妖しい火が色濃くなっていく…………………………………………続
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