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ステージ映えするようにと、カカト10センチのハイヒールを選んだことを今は後悔していた。
煌煌と照明が灯る中、全裸歩行する美咲は緊張と恐怖、そして得体の知れない欲情に震えて内股になり、慣れないヒールに足が縺れる…。
(うぅ…うぁ…、お願い、誰も来ないで…あぁいやぁ…見られ…見られたらおしまいぃ…っ)
コツコツ…とヒールの音が静かな地下に響き、
最初の角を曲がるまではただ緊張に怯えていた。
だが、背後に主人の乗る車が消え、ずっと先に自販機が見えた途端、その絶望的な距離感がマゾ性に火を付ける…。
(あああ…あそこまで裸で…、こ、こんな公共の場で…はぁ、はぁ…ぃやぁぁイキそうぅ…)
オークションでは大勢の前に裸体を晒したものの、それはある意味予定調和…、あくまでそういうステージなのだ。
今は地下駐車場という公の場での露出歩行…それはステージとは全く違う興奮をもたらす…。
内股でたどたどしく歩く美咲のクリはビクビクと充血し、ぬるぬると粘膜が擦れ、乳首は尖りきり呼吸が乱れる…。
ようやくたどり着いた自販機は異常に明るく感じられ、裸体を強く意識させた。
(…あぁ…早く、早くしなきゃ…お水、お水…)
カタカタ震える手で財布を開けるもあいにく小銭はない…。
千円札を無理やり突っ込みつつボタンを押したが、無情にもペットボトルが一本出てきたところでお釣りが返却され出す。
(ああっ、もうなんでぇ…っ。…!?…え…?)
細々と排出される小銭を取ろうと屈んだ瞬間、すぐ横のエレベーターランプが光った。
(うそっ…いやぁっ!ちょ…ちょっと待っ…)
誰か降りて来る…。
最上階8階で光ったランプは徐々に階下の数字を示していく。
(だ、だめよ…っ、あああ…来ないでぇ…!)
今更どこにも隠れるところは無かった。
美咲は金縛りのように動けず、移動するランプの光を凝視するしかない…。
エレベーターは地上出入り口のある1階で止まる可能性は大いにあったはずだった…。
しかし、そんな露出女の願いを嘲笑うかのようにランプは〈BF〉を指し示めした。
(くひぃ!?…終わった…………あんっ、んんっ…)
自販機に向いて立つ美咲の横でエレベータードアが開くと同時に桃尻がビクっと跳ねる…。
「おぉ!…はは、これはすごい…」
真横で年配の男の声が響いた。
「す、すみません…、ごめんなさい、ごめんなさい…」
左手でペットボトルを抱え右手で自販機に手を付きながら、振り向くことも出来ず小声で必死に詫びる美咲…。これは犯罪なのだ…。
「んん~?あぁ…これはこれは、さっきのマン毛ボーボーのオバさんですか…。早速調教ですか、お早いことで…」
男の言葉に思わず顔を上げる美咲…。
(…あ…、えっ…?…さ、沙奈…さん…?)
男の横に小柄な女性が立ち、向こうも驚いた風にこちらを見る…。
沙奈は女子高生の制服を着ていた。
半袖ブラウスに青縞リボン、青チェックのミニスカ…。
美咲と一緒にオークションに出品された女子大生の沙奈はこの年配の男に買われ、趣味で女子高生に仕立てられていたのだ…。
その制服ミニスカはあまりに短く、白い太ももとパンティが淫靡に露出していた。
「ひひひっ…これは負けてられないなぁ…沙奈ちゃん、ええ?」
喜色満面の男は沙奈の背後から抱きつき、我慢ならないとばかりにミニスカをガバっと捲り上げる…。
「あ…っ、ご、御主人様…恥ずかしいです…」
「んん~?恥ずかしい?沙奈ちゃんもここで裸ん坊にしてやろうか?ひひっ」
「御主人様ぁ…ぁ…んむぅ…っ」
沙奈は振り向き、男の唇を受け止める…。
(あぁ…沙奈さん…もう、性奴隷を受け入れて…)
しばらく裸体を凝視したあと、女子高生の手を引きその場を去った男のベンツが静かに地下駐車場を出ていった。
(は、早く戻らないと…)
急いで残りのペットボトルを買う露出女の足元にはポタポタ水が散っている…。
エレベーターのドアが開いた瞬間、美咲は軽くイッてしまっていたのだった………………………………………………続
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