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実際、美咲は仕事の飲み込みが早かった。
これまでの派遣の経験から、経理関係は慣れたもの…。
綾音はそんな美咲を褒め、美咲自身も手応えに嬉しくなる…。
(女性用グッズのテスターとかも…、ちょっと面白そうかも…)
想像よりずっとまともな会社だ…、まだ他の社員には会っていなかったが、とりあえず今のところは楽観視できる…。
昼時になって、村瀬が発注したデリを受け取るとそのまま社長室中央のソファーテーブルで昼食を取ったが、異変に気付いたのはその後だった。
綾音と一緒にガラス張りから見える眼下の街並みを見ていると、社長が座る椅子が何か変に見えたのだ。
「あ…えっ…?綾音様…この椅子って…」
背もたれの高い一般的な事務椅子に見えたが、座面が無い…。
代わりに両サイドフレームからハンモック状に太めのベルトが緩やかに張られている。
社長はずっとソファーと美咲の机にいたため、自身の椅子にはまだ座っていなかった。
「その椅子?特注だけど、なかなかいい物よ?村瀬?」
なぜか村瀬を呼びつけた社長は含み笑いしながら椅子に回り込んだ。
(え…村瀬さん何して…あ、あぁ…!?そういうこと…)
一言も発さず村瀬は椅子後方に正座して仰向けに仰け反ると、背もたれフレームの下から頭を入れてハンモックネットに後頭部を乗せた。
「うふふ…見ての通り人間椅子よ。ちょっとこれ、脱がせてくれない?」
使い方を見せてやるとばかりにタイトスカートを指す社長…。
「…はい…分かりました…失礼します…」
直ぐに美咲は主人のスカートホックを解いて下ろすと、パンティもですか?と見上げる…。
「それもよ…、脱がせたらちゃんと咥えるのよ?」
美咲は無言でうなずくと社長のパンティを下ろし、ヒールから抜き取ると素早く内側クロッチ部を表にして咥えた。
いつもの主人に仕える雌犬…、その前で下半身を露出させた綾音は自分専用の人間椅子…、大きく口を開けた村瀬の顔面にゆっくりと腰を下ろす…。
「んぐうぅ…」
村瀬のくぐもったうめき声と同時に、ギシッとハンモックネットが軋む。
(うぁ…すごい…)
通常の座面高さに顔面があるため、見た目まったく普通に座っているようにしか見えない…。
「…んふふ…こうやって使うの…、長時間座ってても大丈夫だし、ぁん…んん…、このままおしっこも…できる優れモノよ?」
自分のパンティを咥え頬を赤らめながらも人間椅子に興味津々の美咲に、綾音はそのまま腰を振ってみせる…。
「イキたい時は、こうやって…あんん!気持ちいいぃ…」
股を開き気味に少し前傾姿勢になった綾音のクリを、村瀬は高速ベロで吸い込んだ。
「あはぁ…っ、気持ちいいぃ…んふぅ…美咲も、ちゃんと言う事聞けたら、そのうち座らせてあげる…、あんっ!あ…あひいぃ…いいっ!あああ…イクぅっ!!」
(あんんすごいぃ…綾音様気持ち良さそう…はぁん、きっと村瀬さんも、これで幸せなんだわ…)
目の前で下半身を痙攣させる主人の様を見ながら、美咲はぐっしょりとパンティを濡らしてしまう…。
昨日、脱毛サロンで女医らに弄ばれる前から一度も刺激を受けていないワレメは悶々とぬるぬるに塗れる…。
「それじゃ、新入社員紹介ね…」
午後の始業とともに、社長は美咲を伴って社員が待つ隣のオフィスにリードを引いた。
雌犬の飼育者は、出社初日から手加減するつもりはなかったのだ…。
怯える美咲に真新しい赤い首輪を村瀬に付けさせたが、それには〈美咲〉と彫られた金属プレートがペンダントのようにぶら下がっていた。
タイトミニではあったが、パリっと上質なスーツを着た状態で首輪を付けられ、リードに繋がれて社長室から引き出された…。
(いやぁっ…こんな状態で紹介だなんて…あぁ…あああ…)
美咲は生きた心地がしない…。
少し通路を歩くと、社長室の隣、給湯室を挟んだ先の磨りガラスドアを開けて中に入る…。
オフィス内も白を基調にしたもので、広くはないが整っていた。中央に事務机が4つ、外に面したガラス張りの前に4人掛けソファーが一揃え…。
普段はそのソファーコーナーで商談が行われるのだろう、手前の事務机との間には磨りガラスの衝立てがあった。
社員は男性だけと聞いてはいたが、短すぎるタイトミニと、惨めな首輪を恥じながら俯いて入室したが直ぐに社員は見えない。
社長は机の横をそのままリードを引きながらソファーコーナーに向かって歩くと、ソファーから4人の男が立ち上がって社長を出迎えた。
「おはようございます社長」
社員らは社長を崇拝しているかのように最敬礼で挨拶した。
「おはよう。お待ちかねの新入社員を紹介するわ。ほら、来なさい…」
リードを強く引かれた美咲がヨロヨロ進み出る…。
「見ての通り、村瀬と一緒で私の奴隷だけど…テスター兼秘書としてやってもらうわ」
途端に男たちがざわめき、喜色じみた声を上げる…。
「いいじゃないですか!へぇ…これは中々…」
色の黒いスポーツマン、課長…。
「この清楚な人妻感いいねぇ、好みだよ…」
でっぷり太った部長…。
「今までの娘と違うけど、とりあえず長続きしてほしいですね」
理知的に見える眼鏡の係長…。
「首輪いいっすね!最初から奴隷なら話が早い」
茶髪で今どきの企画…。
「うちはこの4人でやってるの。企画とか営業だけで製造は外注だから」
便宜上呼ばれている名前を紹介されながら美咲は恥ずかしげに頭を下げる…。
首輪とリードに皆が変な反応をしなかったのがせめてもの救いだった。
しかし…。
社長室で首輪を付けられながら言われた自己紹介の方法…。
今更ながら社員を前にして足がすくみ、緊張で宙に浮いたような感覚に襲われる…。
「さぁ…ほら、言われた通りやるのよ」
もう一度、主人が強くリードを引いた…………………………………続
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