『第一章』
両親の変態プレイに結菜が気付いたのが、小学五年生の夏。
母親が隠していた蔵の鍵を見つけた時だった。
家に伝わる大切な物がたくさん入っているから、子供は入ってはいけない!
そう言われ続けていただけに、好奇心から入ってしまう。確かに、入り口から入った所には、古びた桐の箱に入っている、いかにも骨董品と言われる物がたくさん並んではいた。しかし、その奥へと続く扉を開けてびっくりする。
父親の手作りだと思われる様々な器具、設備が並んでいるだけではなく、太い梁からは何本もの縄が吊り下げられていたり、ドアの無い少し高い所には和式トイレが不自然に設置されていたり・・・・
そして、最も奥にはソファーとテレビ、さらにその隣には無数のDVDが置かれていた。そのほとんどがアナル系のSM系AV。そんな中に、日付しか書かれていないDVDもあった。それこそ、夫婦に変態プレイを記録した物だった。
結菜は、それの最も古いと思われる物を盗み出し、自分の部屋で見て、恐怖に襲われた。あまりにも常軌を逸した両親の痴態を目にしたからである!
しかし、まだ陰毛も生えていない結菜は、許しを求めるように懇願する母の声や、羞恥と屈辱の果てに上げる声には、単に無慈悲な拷問を受けている訳ではないことだけは理解できた。
母親は、こうした変態プレイの中で、何度も意識を飛ばしてしまったり、激しく痙攣している姿が、明らかに妖艶であったからである。
そして、小学六年生には、アナル系SM動画を盗み見ては、アナルとクリ、アナルと乳首を刺激するようなオナニーをするようになっていた。
だが・・・結菜が中学に上がってから暫くして、出張先で父親が急死してしまう。
そして、葬儀が終わった夜・・・和服である喪服姿のままの蔵に入っていくところを見てしまう。
当然、いつもはしっかりと蔵の鍵を締めてから、自虐的なオナニーをしていた久美子だったが、その時は悲しみと同時に、もはや夫との蜜月の時が戻ってこないことへの寂しさからか、鍵を締め忘れてしまう。
この時、母が何をしようとしているのか分かっていた結奈は、三十分ほどしてから密かに蔵に向かう。
そこで見たのは、まさに母親がアナルオナニーをしている真っ最中だった。それも、吊り下げられたシャンデリアのような物に、無数の火の付いた蝋燭の雫を浴びながら・・・・・。
「お母様。寂しんでしょ。私が、鞭を打ってあげるから、四つん這いになってっ!!」
「な・・・何を言っているの!結菜っ!!」
「五年生の時から、知っていたんだから・・・・今さら。」
こうして、結菜は母、久美子を責め立て、何度も絶頂へと追い立ててしまってからは、母親は、表向きは厳しく躾をしながらも、時には結菜の奴隷として調教を懇願するようになる。
しかし、結菜は自分がアナルオナニーをしていることは、母には伝えなかった。
本当は自虐的なオナニーをしていたのだが、母にそんなことを話しても、母親にはS的な要素など欠片も無いだけに、無駄だと思ったからである。
しかし、結菜にも母親の久美子の血が濃く流れているのか、被虐的な妄想が止まらず、母親にとっては細くて使い物にならない道具類を使い、自虐的なオナニーをしていた。
こうして中学時代を過ごした結菜は、高校から私立の学校に通うことになったのだが、そこで噂になっていたのが、華蓮と言う女の子だった。
彼女に関してはさまざまな噂があるだけだったけれど、何とか、実際に彼女から苛められていたと言う先輩から話を聞くことが出来た。
そして分かったことは、処女の女の子は処女のまま苛めるのであって、その場合には女の子の肛門を責め立てる・・・と言う話だった。
様々なSM系、アナル系AVを見て来た結菜は、男たちはアナルセックスをしたがるだけで、浣腸やそれに付随するプレイには、あまり積極的ではないことを知っていた。
それに比べて数は少なかったけれど、レズ物のSM系AVでは、浣腸責めについてもねちっこいだけではなく、男がする以上に屈辱的な責めをすることが多いことを知っていた。
だからこそ、結菜にとって華蓮は、まさに彼女にとって理想の女王様だと言えた。
父は他界しているし、祖父母もすでに亡くなっていて、家には母、久美子と娘の結菜だけ。そして、母親の仕事は、家で教える教室以外では、ほとんどの場合、現場で花を生けることが多く、泊りで出掛けることも頻繁にある。
その為、華蓮のところに泊まり掛けでプレイをすることも、比較的、自由にできる。
そんな時、華蓮の母親もレズビアンであることを知る。そして、その「おこぼれ」のような形で、年上の女性を華蓮が苛めることもある。
そんな中の一人が、愛実である。
愛美が浣腸責めに遭っている時、結菜は直感だったけれど、彼女はアナルで感じる女性である!と思った。
それに、女性としてとても魅力的であり、自分に対して高いプライドを持っている為か、屈辱的なプレイに対して、特に激しい反応を見せるのは・・・そうした系統のマゾ女なのだろう!・・・と思った。
それは、母親である久美子との共通点があるように思われたからだ。
久美子は、若い頃から祖母からの期待を一身に受け、それに応えようと努力していた。また、祖母が病弱であることから、自分がしっかりしないといけない!とも思っていただろうし、生徒さんの前では気丈に、外での仕事では、上品さを常に保っていなければならなかった。
それ故に、心労が絶えなかったのだろうし、大きなストレスを溜め込んでいたはずである。
それを解消する為・・・・自分のプライドを傷つけ、屈辱に塗れながら性的な快感を手に入れることで、全てを忘れようとしていたのかもしれない。
そんな中で、最も恥ずかしく、屈辱的なプレイが浣腸であり、アナル責めだったのだろう。
そして・・・何らかの理由から、愛美も・・・そんなマゾ女なんだろう、と考えたのだ。
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