『第十章』
本当に、結菜の言葉を受け入れて良いのか分からなかったけれど、道具類を見ながら、あることを考えていた。
少し迷ったけれど、愛美は一本のディルドを手にし・・・
「あの・・・これをお借りします。
それから、お尻用の責め具は、結菜さんにお任せします。」
こうして選んだ道具は、華蓮のところでも見かけたディルドの一つ。
「吸盤アラブ イカせるハード 黒L」である。
実際に使われた「ディルド・ガチ反りディルド・中サイズ」は、ノーマルな使い方をすれば、おまんこの上部にあるGスポットを強く擦り上げることになる。しかし、これをバックで入れられる形で使うと、おまんこと直腸の間の薄い壁をゴリゴリと擦ることになる。
その何とも言えない卑猥な感覚を、この無数のカリが連なったディルドであれば、より鮮明に味わえる!と思ったからだ。
そして・・・そのディルドを握り締めたまま、シャワールームに行き、ガラス張りになっている壁を前にして、仰向けに寝転ぶ。さらに、両足を開いた状態で深く膝を折り、その両膝の内側を両手で抱えるようなポーズを取った。
この姿になった愛美を見て、すぐに結菜が応えた。
「分かった。それなら、良い物があるから・・・・」
結菜はそれだけ言うと、道具用の棚から何かを取りに行く。
戻って来た結菜は、シャワー室の床にいくつもある金属の小さな蓋の内、二つを開けると、そこに収納されている大きめの金属のリングを立てた。
「これは、こんな使い方が出来るの。」
結菜は、持ち上げられている愛美の足首に枷を嵌めると、それに繋がっている太めのゴムを、床から出てきたリングに結びつける。
「これで、分かったでしょ!
そんなポーズで浣腸をされたいと思っている女は、あなただけじゃない・・・ってことが。」
そして、もう一方の足首にも枷を嵌め、ゴムを固定してしまうと、肛門が斜め上を向くポーズに固定されてしまった。
「じゃあ。お尻用の玩具を選んで来るね。」
すぐに戻って来るかと思ったが、あれこれと試してみたい物があるのか、なかなか戻って来ない。ようやく戻ってきた時には、三つの玩具を持っていた。
「シックスインパクト」最大径が2.9㎝。これは六つの亀頭が連なっていて、いかにも凶暴なアナル専用のディルドである。
「tarantula(タランチュラ)クリスタルプラグ」これはガラス製で、大小の丸い玉が連なった形をしているけれど、シックスインパクトほどの凶暴性はない。
しかし、その反対側には大きめの丸い玉と、それに続く細めの筒状の上に、小さいイボが無数に並んでいる。
「デュエルグラスワンド」これもガラス製で、単純な棒に細いガラスを螺旋状に巻かれている物で、この突起がアナルの内側を擦り上げる物だと思われた。
「ガラス製って、一般的なディルドやバイブと違って凄く硬くて、それでいてスムーズに出し入れが出来る。それが最大の利点ね。
でも、これでお尻の穴を突かれれば、中の歪な蒟蒻が押し退けられて、直腸の壁を蒟蒻たちが卑猥に擦ってくれるはず・・・。
ただ、すぐに便意に襲われちゃうかもしれないけど・・・。」
その話し方は、いかにも嬉々としいて、愛美は空恐ろしさを感じてしまう。
「さて・・・後は、お浣腸の準備をしないとね。
でも、ずいぶん時間が経ってしまったから、少しだけ温めて来るね。
その間、ディルドを使ってオナニーをしていてね。但し、お尻の穴には触れないこと!いいわね。」
浣腸は、冷たい液を入れてしまうと、場合によっては無用な腹痛を起こしてしまうことがあるので、出来れば人肌に温めてから使った方が、身体の負担が少なくなる・・・と言う話は聞いたことがある。
しかし、今回の浣腸液は、愛美のおしっことグリセリンを混ぜた物。それを鍋に入れて温めれば、凄い匂いがしてしまうかもしれない!!
そんなことを想像すると、愛美の顔が真っ赤に染まってしまう。だが、こうした刺激であっても、今の愛美には興奮へと繋がってしまう。
そして、まずはディルドを正常位の形で入れ、ゆっくりと出し入れする。こうして潤滑油が十分に絡まってから、一度引き抜き、向きを180度変えて挿入する。
「はぁぁぁぁっ!」
直腸側とおまんこ側、一方には歪な蒟蒻で満たされており、一方にはとカリの連なったディルド。この状態でディルドを出し入れすると、一枚の肉の膜を通して、それぞれの存在を感じてしまう!何とも卑猥な感覚・・・・。
しかし、この後では、アナルに堅いディルドが押し込まれ、蒟蒻たちが直腸の壁を刺激してしまうことになる。
そんな刺激を受けながら、浣腸を我慢するなんて出来るのだろうか?
とは言え、そんなことを夢想している感に、結菜が戻って来てしまった。
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